何人かと、お会いしている。
どの方も、悪くない。
なのに——というか、だからこそ、
「いったい、誰がいいんだろう」が、分からなくなってくる。
「早く、ひとりに絞らなきゃ」。
そう思うほど、決められない。
何人もと並行で会っている自分は、不誠実なんじゃないか、とも感じる。
*
その迷いは、いいかげんだからではありません。
むしろ、ひとりひとりと、ちゃんと向き合おうとしているから、
分からなくなるんです。
今日は、その「選べない」を、少しほどいてみたいと思います。
「選ぼう」とするほど、
決められなくなる
誰がいいか分からなくなるとき、
たいてい、頭の中では「比べっこ」が起きています。
あの人は年収はいいけど、話が合わない。
この人は優しいけど、ちょっと頼りない。
そうやって、ひとりずつ、長所と短所を採点していく。
でも、この「採点」をしている限り、
答えは、なかなか出ません。
100点の人は、いないからです。
比べれば比べるほど、どの人にも「足りないところ」が見えてくる。
減点方式は、選ぶどころか、迷いを深くしていきます。
「誰がいいか」より、
「誰といる自分が好きか」
そこで、見る場所を変えてみてください。
「どの人が、いちばん条件がいいか」ではなく、
「どの人といるときの自分が、いちばん好きか」。
一緒にいて、自然に息ができる。
気をつかいすぎず、自分を作らずにいられる。
別れたあと、心が軽い。
そういう相手は、点数では出てきません。
でも、心地よさで見ると、不思議と、すっと残っていきます。
条件は、捨てなくていいんです。
ただ、順番として——
心地よさを先に見ると、条件も、あとから納得のいくところに収まっていきます。
何人かと会うのは、
悪いことじゃない
「同時に何人もと会うなんて、申し訳ない」。
そう感じて、自分を責めてしまう方も、います。
でも、まだ決まっていない段階で、何人かとお会いするのは、
ルール違反でも、不誠実でもありません。
比べて品定めするためではなく、
自分が、どんな人といると心地よいのかに気づくため。
そう思えば、後ろめたさは、ずいぶん軽くなります。
大切なのは、人数ではなくて、
ひとりひとりに、会っているあいだ、ちゃんと心を向けることです。
迷いが消えないときは、
無理に決めない
それでも、心が動かないときがあります。
「どの人も、悪くない。でも、これだ、という感じがない」。
それは、まだ決めどきではない、というサインのこともあります。
そういうときに、不安だけで無理に決めると、
あとで「この人で、よかったのかな」が残りやすい。
急いで「選ぶ」のではなく、
心地よさが続く人が、自然と残るのを待つ。
そのほうが、結局はうまくいきます。
選べないときの、
小さな手順
迷いが渦巻いてきたら、この順番だけ、思い出してみてください。
- 長所と短所で、順位をつけるのをやめる。
採点をしている限り、100点の人は出てきません。 - 「この人といるときの自分」を見る。
自然に息ができるか。会ったあと、心が軽いか。 - 何人かと会う後ろめたさを、手放す。
品定めではなく、自分の心地よさに気づくため。 - 条件は、心地よさのあとに見る。
順番を変えるだけで、納得して選べます。 - 心が動かないなら、無理に決めない。
不安で選ばない。残る人は、自然と残ります。
*
僕は、東京・南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
2005年から20年、男女のパートナーシップを研究してきて、
これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
「誰がいいか分からない」と迷っていた方が、
心地よさで見はじめたとたん、すっと一人に決まっていく。
そういう場面を、何度も見てきました。
迷えるのは、あなたが、相手を大切にしようとしている証拠です。
7つの質問に答えて近道を知る