南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
お見合い写真を撮ることになった。
でも、どう撮ってもらえばいいのか分からない。撮ったあとも、どの一枚にすればいいのか決められない。
そんなご相談を、よくいただきます。
プロフィールに自分をどう載せるか、という気持ちの置き方は、以前に書きました。
この記事では、その先の撮り方・当日の伝え方・選び方を、手順としてお話しします。
▷ プロフィールに、自分をどう載せればいいか迷うとき
*
まず、写真の役割から書きます。
お見合い写真は、きれいに写るためのものではありません。
会ったときとのずれをなくして、「会ってみたい」を渡すためのものです。
役割を「きれいに写る」に置くと、撮るときは作り込みに、選ぶときは顔の細かいところに目が向きます。どちらも、基準が自分の側だけにある状態です。
写真を見るのは、これから会う相手です。会ったときに「写真のとおりの人だ」と思ってもらえるか。基準をそこに置くと、撮り方も選び方も一本につながります。
ずれは、盛ったときだけに起きるものではありません。実際より硬く、しっかりした人に写ってしまうのも、同じずれです。
写真は、会うためのものです。そこで全部を伝え切らなくていい。
一、撮り方は、
向きと枠を先に決めておく
撮り方で決めておくことは、四つです。
- 上半身と全身の二枚。上半身はウエストより少し下まで、全身は頭のてっぺんから靴まで。顔だけのアップにはしません。
- 右肩を前にして、顔は正面。上半身も全身も同じです。
- ポーズはなし。手は横に下ろす。
- 変えるのは、髪の位置。おでこを今より少し見せる。耳は、出す・片方だけ・かける、を両方撮ってもらう。
右肩を前にするのには、理由があります。
プロフィールの画面では、写真は左側に置かれることが多い。人の目線は、文字と同じで左から右へ動きます。そこで左肩が前だと、体が画面の外を向いて見えて、なんとなく落ち着かない印象になります。
ポーズを取らないのは、ポーズではなく、その人を見てもらいたいからです。手に目が行くと、気が散ります。二枚以外は、いろいろ撮ってもらって楽しんで構いません。
おでこが見えると、ひらいた感じになります。ただ、普段と全然違うほど開ける必要はありません。
二、当日は、
「どちら寄りに見られたいか」を先に伝える
撮影の日にやることは、ひとつです。
ヘアメイクさんとカメラマンに、どんな自分に見てもらいたいかを先に伝えておく。
言い方に迷ったら、「綺麗系と可愛い系なら、どちら寄りか」で伝えると通じやすいです。
二択ではなく、グラデーションです。「可愛い系に少し寄せたい」くらいで十分。しっかり見せたいのか、柔らかく見せたいのか、と言い換えてもいい。こういう場面でこうしているときの感じ、と場面で伝えられるなら、それも助けになります。
メイクは、自分でして手を足してもらうより、全部お任せするほうがいいです。写真のメイクと普段のメイクは別物で、鏡の前では戸惑っても、写真に上がってくるとちょうどよくなっています。
撮っているあいだは、理想の彼とデートしているときの感じを、頭の中に置いておく。緊張もあるので簡単ではありません。でも、そのイメージがあるだけで表情が変わります。
ここまで決めておけば、あとはカメラマンとヘアメイクさんに身を委ねて、楽しんでもらえば大丈夫です。
三、選ぶときは、
全部受け取って男性の目線を借りる
撮り終わったら、データは全部受け取ります。自分で選んでから渡すことはしません。
ごくまれに、メインのつもりでなかった一枚のほうがいい、ということがあるからです。
そして、ここがいちばん伝えたいところです。
自分が好きな写真と、男性が選ぶ写真は、違うことが多い。
言葉にしにくいのですが、違います。見るのは男性なので、男性の目線で選んでもらうほうが「会ってみたい」につながります。
撮影の日に男性のスタッフがいたら、「どれがいいと思いますか」と聞いてみてください。いなければ、無理はしなくて大丈夫です。まりなびでは、送っていただいたデータを担当の僕が全部見て、一緒に選びます。
見るときは、実際に表示されるくらいの大きさで。パソコンで大きくすると、細かいところばかりが目に入ります。相手が見るのは、もっと小さい画面です。
一度決めても、あとから入れ替えられます。その日のいちばんで始めて構いません。
先に、しんどいところも
書いておきます
正直なところを書きます。
一つめ。自分で気に入った一枚が、選ばれないことがあります。
男性の目線で選ぶと、「え、こっちですか」となることがあります。そこは、少し預けてもらうところです。
二つめ。当日、思ったような表情にならないことがあります。
緊張はします。デートしているときの感じ、と言われても、すぐには出てきません。だからデータを全部もらっておきます。枚数があるぶん、選べる幅が残ります。
三つめ。撮るまでに、少し時間がかかります。
服を揃えるなら、撮影日は二週間ほど先に置くと間に合います。思い立った翌日に撮る、というふうにはいきません。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「プロにメイクしてもらったら、会ったときにがっかりされませんか」
写真のメイクは、写真に写ってちょうどいいように作るものです。実物より盛るためのものではありません。
変えるのも、髪の位置と耳とおでこの見せ方くらい。ポーズや作り込みで、別人にはしません。ずれを作らないための撮り方です。
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実際に、
どう変わっていったか
以前、「写真だと、実際よりしっかりした人に見られてしまう」というご相談が何度かありました。
そのときやったのは、撮り方を大きく変えることではありません。
ヘアメイクさんへの伝え方を「しっかりより柔らかく。綺麗系と可愛い系なら、可愛い寄り」と一言にしてもらう。撮ったデータは全部送ってもらって、候補を並べて一緒に見る。それだけです。
全身は歯を見せて笑っているカットに、上半身はその方らしさがいちばん伝わる一枚に。気になれば入れ替えればいい、ということにして、その日のうちに決めて動きはじめています。
成婚された方の言葉も、ご紹介します。
自分のコンプレックスを隠すのではなく、一人一人の個性を活かす、自分に合ったメイクとか自分の良さを活かすメイクを教えてもらって、メイクをより楽しめるようになりました。(Mさん・40代前半)
隠すための準備から、良さを活かす準備へ。Mさんは、その個性をそのまま受け入れてくれる方と、結婚が決まりました。
見た目が好み。話していてなぜかよく笑ってくれる。(Aさん・40代前半)
こちらは、ご主人から見たAさんの最初の印象です。
見た目と、会って話したときの感じ。この二つがつながっていると、次に会う理由になります。Aさんは六ヶ月で結婚が決まりました。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「写真を撮り直したら、申し込みが何件増えたか」——そういう数字は、うちにはありません。
写真の出来を数字で比べる方法もないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
まりなびでは、撮る前に向きと枠を決め、撮ったあとはデータを全部見て、男性の目線で一緒に選ぶところまでを扱います。
入会から卒業まで同じ担当が伴走するので、写真を選んだときの話が、そのままお見合いのあとの振り返りにつながります。
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撮影の前に決めておく、
小さな手順
- 撮影日は、二週間ほど先に置く。
服を揃える時間が取れます。手持ちで揃うなら、それがいちばんです。 - 予約のとき、男性のカメラマンがいるか聞いてみる。
いなければ、それで構いません。選ぶときに男性の目線を借ります。 - 「右肩を前、顔は正面、ポーズなし」と伝える。
上半身はウエストより少し下まで、全身は靴まで。手は横に下ろします。 - 「綺麗系と可愛い系なら、どちら寄りか」を一言決めておく。
当日、ヘアメイクさんに最初に伝えます。 - データは全部受け取って、そのまま担当に渡す。
自分で見るときは、実際に表示される大きさで。気になったら、あとで入れ替えればいい。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「初めて会った人に、あとでどんな一言で思い出してもらえたら、うれしいですか」
自分を採点する問いではありません。「話しやすかった」でも「よく笑う人だった」でも構いません。
その一言が浮かぶと、ヘアメイクさんに伝える言葉も、選ぶ一枚も、そこから決まっていきます。
*
2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
写真で「会ってみたい」と思われて、会って「また会いたい」と思われる。
そのあいだにずれがないと、そこから先が楽になります。
まずは、撮影日を二週間先に置くところから始めましょう。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
写真の準備から、一緒に進めたい方へ