南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
会って話すと、感じのいい人。話も合うし、気づかいもしてくれる。
それなのに、お店の人への言い方や、間に入ってくれた人への接し方が、ふと気になる。
一度なら流せたのに、二度、三度と続くと、どう考えていいのか分からなくなる。
そんなご相談を、よくいただきます。
この記事では、その引っかかりを、どう扱えばいいかをお話しします。
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まず、なぜこれが長引くのかを整理します。
理由は、はっきりしています。その人が良い人か、そうでないかを決めようとするからです。
良いところもある。気になるところもある。天秤にかけても、いつまでも釣り合いません。
片方を思い出すと、もう片方が出てくる。人柄を採点しようとすると、必ずそうなります。
そもそも、そこに丸やバツはありません。
彼がこう言った、私はこう感じた。あるのは、その事実だけです。
決めることがあるとすれば、彼が良い人かどうかではなく、その感じ方をどう扱うか、のほうです。
人となりは、
自分に向いていない場面に出る
いちばん大事なところから書きます。
人となりは、こちらに向けられていない場面に出ます。
自分に向けられた顔だけを見ていても、そこは分かりません。相手は、こちらには気をつかいます。
出るのは、気をつかわなくてもいい相手に対してのほうです。お店の人。間に入ってくれた人。電話の向こうの人。
そして、女性はそこをよく見ています。というより、見ようとしなくても見えてしまう。
言い方の温度、返事の速さ、目を合わせるかどうか。そういうところに、勝手に気づきます。
だから、気になってしまったのは、あなたが細かいからではありません。
見えるものが、見えただけです。
▷ プレ交際の間に、何を見ておけばいい?
一度では決めない。
何度か見て、自分の感じ方を見る
では、どう見るか。
まず、一度の場面で決めないことです。
機嫌の悪い日は、誰にでもあります。一度きりの場面は、材料としては弱い。
見るのは、同じことが何度か起きるかどうかのほうです。
そして、言っていることとしていることが、揃っているかどうか。
人には、間に合わない日も、忘れてしまう日も、間違える日もあります。
見るのはそこではなく、そのあとに、ちゃんと謝れるかのほうです。
もうひとつ。その場で正そうとしなくて大丈夫です。
注意する必要も、直してもらう必要もありません。今しているのは、直す作業ではなく、見る時間です。
基本のところが引っかかるなら、
見送っていい
そのうえで、判断です。
ものさしは、良い・悪いではありません。気持ちがいいか、そうでないかです。
好きなものを食べているとき、「これを食べていいのかな」とは考えません。
逆に言えば、「どうしたらいいんだろう」と考えている時点で、もう答えは出ていることが多いです。
良いところがいくつもあっても、感謝や挨拶といった、自分が大事にしているところが引っかかるのなら、そこで見送って構わないと僕は思っています。
「良い人なのに、私が細かいのかな」と、自分を疑わなくて大丈夫です。
引っかかったのは、あなたの好みが、はっきりしているからです。
好みがぼんやりしている方は、「まあいいか、そのうち変わるかも」と都合よく受け取って、そのまま進んでしまいます。あとから戻るほうが、ずっと大変です。
▷ 「なんか引っかかる」を、相手に伝えていいのか迷うとき
先に、しんどいところも
書いておきます
正直なところも書きます。
一つめ。早すぎる見送りになることがあります。
たまたま疲れていた日だった、ということはあります。だから、一度では決めない。ここは、そのまま受け止めるところです。
二つめ。見ようとすると、粗探しになります。
意識して見はじめると、たいてい全部が気になります。そうなると、誰とも先に進めません。
見るのは、自分が大事にしている一点だけにしておくほうがいい。全部を見ようとしないことです。
三つめ。見えない場面のことは、分かりません。
こちらが見ていない所で、その人がどうかまでは分からない。分かるのは、自分が見た範囲だけです。それで十分だと思っています。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「気になったことを、本人に聞いてもいいですか」
聞いていいです。ただし、直してもらうために聞くのではありません。言い分を知るために聞く。
聞いてみたら納得した、ということはよくあります。聞いても引っかかりが残ったなら、それもひとつの材料です。
実際に、
どう変わっていったか
以前、「会うと感じのいい人なのに、周りの人への接し方だけが、どうしても引っかかる」というご相談が続いた時期がありました。
そのときやったのは、その方が良い人かどうかを決めることではありません。
気になった場面を三つ書き出して、そのときに自分が何を感じたかを、そのまま横に置く。それだけです。
「良いところもあるし、と思っていたけれど、ここは自分にとって大きかったです」とおっしゃる方が、何人もいらっしゃいました。
成婚された方の言葉も、ご紹介します。
最初はご馳走してくれるのかなぁと思ってお礼にお菓子を用意していたら、とっても喜んでくれてて、そのリアクションがうれしかったし、ちゃんとお礼を言葉で伝えてくれるのが好印象でした。(Mさん・40代前半)
Mさんは最後に、「ありがとう」「ごめん」をちゃんと言葉にしてくれるところが彼のいいところだ、と書かれています。
決め手として挙がっているのは、そこでした。
遅れてやってきた彼は何度も何度も謝ってたので「あ、普段は遅刻しない真面目な人なのかも?」と思いました。(A.Sさん・30代後半)
お見合いの当日に、相手が電車の遅れで遅刻した場面です。
見ているのは、遅刻したことではありません。そのあと、どうしたかのほうです。A.Sさんは、十一ヶ月で結婚されました。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「態度が気になって見送った方の割合」——そういう数字は、うちにはありません。
見送った理由を分類して集計する、ということもしていないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
まりなびでは、気になった場面を、次の面談でそのまま扱います。
相手を採点するのではなく、何が引っかかったのかを、一緒に言葉にするところまでやります。
入会から卒業まで同じ担当が伴走するので、前に何が気になったかを、毎回説明し直さずに済みます。
▷ 「相性がいい」って、結局どういうこと?
気になる場面があった日の、
小さな手順
- その場面を、そのまま書き留める。
何を言ったか、何をしたか。解釈は足しません。 - そのとき自分が何を感じたかを、横に書く。
良い・悪いは書かなくていいです。感じたことだけで十分です。 - その場では、正さない。
注意も、質問も、あとで構いません。今は、見る時間です。 - 次に会うときは、その一点だけ見る。
全部を見ようとすると、粗探しになります。見るのは、いちばん引っかかった一つだけで足ります。 - 三度同じことが起きたら、たまたまではないと考える。
そこから先は、その人の人柄を決めるのではなく、自分がそれを大事にしているかどうかで決めます。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「あの場面で引っかかったのは、私が何を大事にしているからでしょうか」
相手を採点する問いではありません。自分の側に何があったのかを、思い出すだけです。
言葉にしてみると、たいていは、婚活を始めるずっと前から大事にしてきたことが出てきます。
人に丁寧に扱われている場面が好きだとか、間に入ってくれた人にお礼を言う人が好きだとか、その程度の、素朴なことです。
それがひとつ分かっている方は、次に同じ場面が来たときに、迷う時間が短くなります。
毎回ゼロから考えなくて済むからです。
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2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
結婚まで進んだ方に共通しているのは、人を見抜く力があったことではありません。
気になったことを、なかったことにしなかったことです。
まずは、気になった場面をひとつ、書き留めるところから始めましょう。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
その引っかかりを、一緒に言葉にしたい方へ