「結婚したい理由」が、自分でも分からないとき

婚活の悩み
婚活をしていると、ときどき、自分でも答えに詰まる質問があります。

「そもそも、なんで結婚したいんだっけ?」

まわりがしているから。
年齢的に、そろそろだから。
親を、安心させたいから。

理由を探そうとすると、出てくるのは、そういう言葉ばかり。
でも、口にしてみても、どこか自分のものじゃない感じがする。

それで、ふと不安になるんです。
「私、本当は結婚したくないのかな」って。

今日は、その「分からない」を、
むりに「したい」へ書き換えたりせずに、
ここで少しだけ、一緒にほどいてみたいと思います。

先にお伝えしておくと、
「結婚すべき/しないべき」の答えを出す話では、ありません。

理由が出てこないのは、
気持ちがないからじゃない

「結婚したい理由が言えない」と、お話し会でよく聞きます。

そのたびに、こうお伝えしています。
理由がうまく出てこないのは、気持ちがないからではありません、と。

むしろ逆のことが多いんです。

「みんなしてるから」「年齢的に」「親のため」。
こういう、外から来た“しなきゃ”でいっぱいになると、
自分の中にある、もっと静かな気持ちが、見えにくくなります。

大きな声の“しなきゃ”に、小さな声の“なりたい”が、かき消されている。
ただ、それだけのことが、よくあります。

「しなきゃ」は、
じつは答えじゃない

「そろそろ結婚しなきゃ」。
「この歳だし、決めなきゃ」。

こういう“しなきゃ”が浮かぶとき、
私たちは、それを自分の本心だと思いがちです。

でも、“しなきゃ”は、たいてい答えではありません。
答えの、手前にあるものです。

「しなきゃ」の向こう側には、いつも、
「本当はどうなりたいか」が、そっと隠れています。

「結婚しなきゃ」の奥に、
「あたたかい食卓が、毎日あったらいいな」があったり。
「ひとりで抱えてきたことを、分け合える人がいたらな」があったり。

“しなきゃ”を一枚めくると、
やっと、自分の声が出てきます。

「したい理由」より、
「どんな時間が幸せか」

だから、もし理由が出てこなくても、大丈夫です。

「なぜ結婚したいか」を、むりに言葉にしなくていい。
かわりに、問いを少しだけ変えてみます。

「私は、どんな暮らしの中にいると、心地いいんだろう」。
「どんな時間を過ごしている時、幸せを感じるんだろう」。

結婚を、するか・しないかの“正解”として考えると、
だいたい、苦しくなります。

そうではなくて、
「自分は、どんな毎日だとうれしいか」から見ていく。

その先に、たまたま誰かと過ごす時間があるなら、結婚はそこにある。
順番が、ちょっと違うだけなんです。
以前、こんな話になったことがあります。

「一度は結婚を経験してみたい」。
そう思っている自分は、不純なんでしょうか、と。

そこで、逆の立場で考えてみました。
もし相手から「一度は結婚してみたいので、してくれませんか」と言われたら、
どう感じるでしょうか。

「一度は」という言葉は、その先で別れることが前提になっています。
経験のための相手、という響きにもなってしまう。

とはいえ、責める話ではありません。
なぜ結婚したいのか、で答えが出ないときは、
「これから先、どんな人生にしたいか」まで戻ってみる。
そのうえで、それにいいねと言ってくれる人がいるかどうかで考えると、
急に現実味が出てきます。

その方も、そこから先は動けるようになりました。

条件が先に出てきても、
責めなくていい

こう考えはじめると、最初に出てくるのは、
たいてい「条件」のほうかもしれません。

年収は、年齢は、お仕事は——。

それは、ごく自然なことです。
不安な中で先のことを考えれば、条件で測りたくなって当たり前。
出てきた条件を、消したり、下げたりしなくて大丈夫です。

ただ、順番だけ覚えておいてください。

先に来るのは、「どんな時間が幸せか」のほう。
条件は、その心地よさに重なる人を探すための、目印です。

心が先で、条件はあと。
この順番でいくと、条件も、ちゃんと一緒についてきます。

焦って、
答えを出さなくていい

ここまで読んで、
「結局、自分がどうしたいのか、まだ分からない」。
そう思っても、まったく問題ありません。

「分からない」は、立ち止まっているサインではなくて、
ちゃんと、自分に向き合っているサインです。

どうでもいい人は、ここで悩んだりしません。
分からなくて立ち止まれるのは、まじめに考えている証拠です。

だから、今すぐ答えを出さなくていいんです。
「したい」か「したくない」かの二択に、急いで自分を入れなくていい。

気持ちは、問い詰めるほど、固まってしまいます。
ゆっくりで、大丈夫です。

「分からない」時の、
小さなステップ

とはいえ、ただ待つのも、もどかしいですよね。

なので、「結婚したいか分からない」が来た時のための、
小さなステップを、ここに置いておきます。

  1. 最近、心地よかった瞬間を思い出す。
    誰かと過ごした時間でも、ひとりの時間でも。理由はなくて大丈夫です。
  2. その時、何がうれしかったかを、ひとつだけ書く。
    「あたたかかった」「安心した」。短い言葉でかまいません。
  3. 「しなきゃ」が浮かんだら、その奥を見てみる。
    「本当はどうなりたいんだっけ」と、自分に静かに聞いてみます。
  4. 条件が先に出てきても、消さない。
    ただ、「どんな時間が幸せか」を、その手前に置いてあげるだけ。
  5. 結論を、急がない。
    今日は「分からない」のままで、おしまいにしていいんです。

僕は、東京・南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。

2005年から20年、男女のパートナーシップを研究してきて、
これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。

そのなかで、感じてきたことがあります。

幸せな結婚をしていく人は、
最初から「したい理由」がはっきりしていた人ばかりではありません。
むしろ、「分からない」から始めて、
自分の“なりたい”に、少しずつ気づいていった人が、たくさんいます。

理由が言えないことを、焦らなくて大丈夫です。
その「分からない」の中に、あなたの本当の気持ちが、ちゃんと眠っています。

今の状況から近道を一緒に考える

リョージ

婚活サポート20年・成婚率71%。「心で選ぶから、理想が叶う」結婚後も幸せな結婚を一緒に探しています。

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