南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
真剣交際に入って、しばらく経った。
相手は「君のペースでいいよ、待つよ」と言ってくれる。ありがたい。
でも、気持ちはまだ追いついていないし、話も前に進んでいない。
そうしているうちに、交際期間の目安だけが近づいてくる。
この記事では、優しくしてもらっているのに進まないのはなぜかと、待ってもらっているあいだに何を確かめればいいかをお話しします。
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先に、この状態がほどけにくい理由を書いておきます。
相手が譲ってくれていると、こちらには責める理由がありません。
むしろ「待たせて申し訳ない」と感じます。
そして、申し訳ないまま、次の約束をする。
ところが、待っているあいだに、気持ちが自然に動くことは、あまりありません。
何も変えずに会い続けても、同じ場所にいるだけだからです。
優しさは積もっているのに、決め手は出てこない。時間だけが過ぎていく。
「待つよ」は、
優しさです
まず、はっきり書いておきます。
「待つよ」と言える男性は、誠実です。
急かさない。こちらの気持ちを大事にしようとしている。そこは、疑わなくていいところです。
ただ、合わせてくれる優しさと、こちらの心が動くことは、別のものです。
ありがたいと思うことと、この人と一緒にいたいと感じることは、同じではありません。
「こんなにいい人なのに、どうして」と自分を責める方も多いのですが、責めなくていいです。
いい人かどうかと、心が動くかどうかは、もともと別々に起きることなので。
だから、待ってもらっている時間を、ただ待つだけで終わらせない。
その時間に何を確かめるかが、この先を分けます。
▷ 相手の結婚への本気度を、どう確かめる?
頑張りどころが、
少しずれていることがある
ここは、男性側の話です。
男性が本当に頑張るところは、合わせることではなく、好きになってもらうことです。
「どうしたら、もっと好きになってもらえるか」。見た目でも、会話でも、一緒にいる時間の過ごし方でも。
隣にいてほしいと思ってもらえる男になる。そちらのほうです。
ところが、真面目な男性ほど、「相手に合わせる」「待つ」を一番の誠意だと考えます。
それ自体は優しさなのですが、待っているだけでは、こちらの心が動く材料が増えません。
これは、女性の側も同じです。
申し訳なさから会い続ける。相手に合わせて、自分の気持ちは言わずにおく。
お互いに気をつかい合って、二人とも一歩引いている。
進まない交際は、こういう形になっていることが多いです。
誰かが手を抜いているわけではありません。頑張る向きが、少しずれているだけです。
決めるのは、
相手ではなく自分の心
では、こちらは何をすればいいか。
「この人は本当に私でいいのか」を考えるのは、相手の役目です。
こちらが見るのは、自分のほう。
会っているときに、「いいな」と感じる瞬間があるかどうかです。
一緒に歩いていて、なんだか楽しい。話していて、気持ちがゆるむ。
逆に、会う前から気が重い。帰り道にほっとする。
こういう小さな感じは、考えて出す答えより、ずっと正直です。
待ってもらうことに、罪悪感を持たなくていいです。
待つと決めたのは、相手です。
ただ、申し訳なさで結論を出すと、結婚したあとも、その気持ちを抱えたまま暮らすことになります。
それは、相手にとっても幸せではありません。
考え込むより、次に会うとき、確かめてみる。そのほうが早いです。
▷ 話はトントン進むのに、気持ちだけ置いていかれるとき
先に、しんどいところも
書いておきます
正直なところを書きます。
一つめ。確かめた結果、気持ちが動かないと分かることもあります。
それは、確かめたから分かったことです。分からないまま期限を迎えるより、ずっと自分で選べます。
二つめ。期限があるので、ゆっくりとはいきません。
いつまでに決めるかを、自分で先に置いておく必要があります。置かないと、迷っている時間だけが長くなって、まとまるものもまとまらなくなります。
三つめ。気持ちを伝えると、相手ががっかりすることがあります。
「まだ気持ちが追いついていない」は、言われる側にはつらい言葉です。
それでも、伝えずに進むより、伝えてから進むほうが、あとで二人とも楽になります。一度で伝わらなければ、同じ話を何度してもいいです。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「こんなに待ってもらって、断ったら裏切るみたいで」
その気持ちは、相手を大事に思っているから出てくるものです。
ただ、結婚は片方の気持ちだけでは続きません。二人とも幸せになれるかどうかで決めていいんです。
▷ 「もう退会していいのかな」を、見極めたいとき
実際に、
どう変わっていったか
以前、「相手は優しく待ってくれるのに、何も進まない」というご相談が続いた時期がありました。
面談でやったのは、続けるか断るかを決めることではありません。
次に会う日に「いいな」と感じるかを確かめる。いつまでに決めるかを自分で置く。その二つを持ち帰っていただきました。
成婚された方の言葉です。
……その事をセッションの時にリョージさんにお話ししたら「単純にその人の事が好きじゃなかっただけ」と言われて そんな単純なこと分かってなかったんだなぁとびっくりしたと同時にちゃんと分かってもらえた。とものすごく嬉しかったです。(A.Tさん・30代後半)
A.Tさんは以前、いい人だからと自分を納得させて進めようとして、どうしても無理だったそうです。そのあと出会ったご主人とは、最初のお見合いで「心地よい距離感」を感じ、一年半で結婚されています。
3回目にお会いした時に真剣交際の打診をいただき、OKしたものの気持ちがなかなか追い付かず悩んでいることを素直に打ち明けたところ、彼も少し焦り過ぎたところもあったかもしれないと、きちんと受け止めてくれました。その後も変わらず接してくれて、「気になるところがあれば何でも聞いて下さい。必要があれば近くまで行きます」とも言ってくれたのが嬉しかったです。(A.Sさん・30代後半)
A.Sさんが結婚を決めたのは「時間が許せばいつまでも話していられる」と感じたとき。十一ヶ月で結婚されています。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「待ってもらった期間と、成婚の関係」——そういう数字は、うちにはありません。
気持ちが追いつくまでの時間を数えて集計することはしていないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
まりなびでは、交際中のデートの中身を、次の面談でそのまま扱います。
期限が近いときは、次に会うとき何を確かめるかまで一緒に決めて持ち帰っていただきます。
男性側が「待つ」をどういうつもりで言っているのかも、そこで翻訳してお伝えしています。
待ってもらっているあいだの、
小さな手順
- いつまでに決めるかを、自分で置く。
相談所の目安とは別に、自分の区切りを一つ決めておきます。 - 次に会う日を、確かめる日にする。
いつもより少し長く一緒に過ごしてみる。並んで歩くだけでも構いません。 - 帰り道の気分を、一言だけ覚えておく。
楽しかった、ほっとした、疲れた。評価ではなく、感じたままで。 - 「いいな」と思ったことを、相手に伝える。
何がうれしかったかが分かると、相手も頑張る方向が見えます。 - 伝わっていないと感じたら、もう一度言う。
「私の話、伝わってる?」と聞いてかまいません。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「この前会った帰り道、どんな気分でしたか」
相手がいい人かどうかを測る問いではありません。
自分の心が、そのとき何を感じていたか。それだけです。
思い出せなければ、次に会った日の帰りに、一度だけ気にかけてみてください。
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2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
結婚していった方たちは、相手の優しさだけで決めてはいません。
一緒にいる自分の心が動いたことを、ちゃんと確かめてから決めています。僕がそばで見てきたのは、いつもその順番でした。
待ってもらっている時間は、確かめるための時間です。次に会う日から、使っていきましょう。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
今の交際を、一緒に整理したい方へ