南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
お見合いの相手に結婚歴があると分かっている。交際中の彼の、昔の恋愛が気になってきた。
聞いたら失礼かもしれない。でも、聞かないまま進むのも落ち着かない。
そういうご相談は、思っているより多くいただきます。
この記事では、相手の過去を、いつ・どこまで聞くかをお話しします。
結婚歴の話と、昔の恋愛の話では、扱い方が少し違います。そこも分けて書きます。
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このご相談が決まりにくいのは、「聞くか、聞かないか」の二択で考えているからです。
二択にすると、どちらを選んでも不安が残ります。
聞けば「踏み込みすぎたかな」。聞かなければ「あとで困らないかな」。
どちらも、相手とちゃんと向き合いたいから出てくる迷いです。
先に置くのは、別の問いです。
「その話を、何のために知りたいのか」。
ここが決まると、聞く時期も、聞く深さも、わりと自然に決まります。
聞く前に、
何のために知りたいかを置く
相手の過去の話は、大きく二つに分かれます。
一つは、これからの二人に関わること。結婚歴や、その後の生活に影響しそうな事情です。
もう一つは、気になるだけのこと。昔の恋人とどう過ごしていたか、何人と会ってきたか、といった話です。
前のほうは、いずれ知っておいていい話です。進め方が変わるところだからです。
後ろのほうは、聞きたくなる気持ちは分かります。ただ、聞くとどうしても自分と比べることになります。
聞いて嬉しくなる話には、なりにくいんです。
それから、お見合いの席で「これを聞いておかなきゃ」という項目は、特にありません。
確かめる構えで座ると、男性には「試されている」と伝わって、かえって本来の姿が出てこなくなります。
▷ 結婚の話が進まないとき、想像で埋める前に聞いてみる
結婚歴の話は、
相手から出てくるのを待つ
相手に結婚歴があると分かっているとき、接し方を変える必要はありません。変わりません。
理由を聞いていいか、については、こう考えています。
たいていは、男性のほうから話してくれます。お見合いの席か、交際が始まってまもない頃に。
プロフィールやカウンセラーのコメント欄に「何でも聞いてください」「きちんとお話しします」と書いてある方もいます。そういう方には、聞いて大丈夫です。話が出てこなければ、こちらから聞いていい。
書いていない方に、お見合いでいきなり聞くのは控えておく。向こうから出てくるのを待つ形で十分です。
聞かずに済ませる、という話ではありません。そこは、その後の進め方が変わるところです。
知る順番を、相手に合わせるというだけです。
▷ 子どものいる男性との距離感に、迷うとき
昔の恋愛は、
「今までは今まで」でいい
交際が進むと、彼の昔の恋愛が気になってくることがあります。
過去は、もう変わりません。変えられるのは、ここから先だけです。
だから二人がこれからどうしていくか、そこだけでいいと僕は思っています。
例外があるとすれば、笑い話になるものです。もう時効、という種類の話なら、二人で笑えばいい。
わざわざお互いに報告し合う必要はありません。決まりがあるわけではなく、そのほうが二人とも気分よく過ごせるからです。
逆に、彼のほうが包み隠さず話してくれることもあります。隠さない、誠実な人なんだと思います。
ただ、正直さがすべてにおいて一番、というわけでもない。
聞きたくなかったら、「私の立場だったら、どう感じると思う?」と一言だけ伝えておく。それで彼も、次から少し想像してくれるようになります。
先に、しんどいところも
書いておきます
正直なところを書きます。
一つめ。待っているあいだは、気になり続けます。
相手から話が出るまで、モヤモヤは残ります。そこは、そのまま抱えておくところです。
二つめ。知らないままの部分は、残ります。
全部を知ったうえで決めたい方には、物足りなく感じるかもしれません。
ただ、全部を知っても、比べる材料が増えるだけのことが多いんです。
三つめ。彼が話しすぎるとき、こちらから一言伝えることになります。
少し気まずいかもしれません。それでも、黙って聞き続けるより、二人のためになります。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「聞かないまま進んで、あとで困りませんか」
これからに関わることは、ほとんどの場合、相手のほうから話してくれます。
話してくれた時に、良し悪しをつけずに受け取る。それで十分です。
同じことが起きないよう見張る見方で相手を見ると、いいなと思えるところが見つからなくなります。
▷ これまでの自分を、どこから話せばいいか迷うとき
実際に、
どう変わっていったか
以前、「お見合い相手の結婚歴の理由を聞いていいか」「交際中の彼の昔の恋愛を聞いてもいいか」というご相談が、続いた時期がありました。
どちらにもお伝えしたのは、聞くかどうかより先に、何のために知りたいかを置くことです。
「聞いても、嬉しくはならない気がしていました」とおっしゃった方もいました。
成婚された方の言葉も、ご紹介します。
お見合いの時に9割方話をしていたことについて聞いてみたところ、「仲良くなりたいから気に入られたくていっぱい話した。後から失敗したなと反省した」と話してくれて、素直で誠実な人だなと思いました。(A.Sさん・30代後半)
聞いたのは過去の大きな話ではありません。それでも、答えの中身より、向き合い方が見えた場面です。A.Sさんは、十一ヶ月で結婚が決まりました。
ネガティブな話でもポジティブに返してくれるので、安心して、家族以上に何でも話をしている自分に気づいた時(M.I.さん・40代前半)
「この人と結婚したい」と思った瞬間を、M.I.さんはこう書いてくださいました。一年二ヶ月で結婚されています。
話は、受け止めてもらえる相手に、自然と出てきます。これは、こちらが聞く側に回ったときも同じです。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「相手の過去を聞いた方と聞かなかった方の成婚率」——そういう数字は、うちにはありません。
交際中の会話の中身を集計することはしていないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
お見合いの前に、相手のプロフィールとカウンセラーのコメントを一緒に読み、聞くか、待つかを面談で整理します。
交際が始まってからは、相手側の相談所ともやりとりして、二人の温度がずれていないかを見ています。
入会から卒業まで同じ担当が伴走するので、気になったことを、そのつど持ち込めます。
過去が気になったときの、
小さな手順
- 何のために知りたいかを、一行で書いてみる。
これからの二人に関わることか、気になるだけのことか。それだけ分けておきます。 - 相手のプロフィールとコメント欄を、読み直してみる。
「何でも聞いてください」とあれば、聞いていい合図です。 - 書いていなければ、お見合いでは自分から触れない。
向こうから出てきたら、そのまま受け取ります。 - 聞いた話は、「こういうことですか?」と一度返してみる。
良し悪しをつけずに言い直すだけで、相手は話しやすくなります。 - 聞きたくない話が続いたら、一言だけ伝える。
「私の立場だったら、どう感じると思う?」。責める言い方にしなくて大丈夫です。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「その話を聞けたら、私はどんな気持ちになりたいんだろう」
相手を確かめるための問いではありません。
安心したいのか、もっと近づきたいのか。それが見えると、聞く話と、聞かなくていい話が分かれてきます。
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2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
過去は変わりませんが、ここから先は、二人で決めていけます。
知ることより、これからの話に時間を使ってください。
まずは、次に会うときの話題から、これからのほうへ。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
聞くか待つか、一緒に整理したい方へ