南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
相手のことを思って、何かを選んで渡した。
「ありがとう」「おいしかったよ」とは言ってもらえた。それでも、なんとなく社交辞令に聞こえて、喜んでもらえたのかどうかが分からない。
そう感じたあと、次に何かをするのが、少し重たくなります。
この記事では、渡したあとに自分で採点してしまうのを、いったん降ろすための考え方と、外さないための具体をお話しします。
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まず、いちばん大事なところから書きます。
喜んでもらえたかどうかは、いったん置いておいて大丈夫です。
相手のことを考えて選んだ。その行為自体が、もう「いいな」です。
そこに「ありがとう」「嬉しかった」が返ってくれば、なおいい。返ってこなくても、したこと自体は変わりません。
まずはそこで、自分で喜んでいい。僕はそう思っています。
そのうえで、なるべく外さないための方法もあります。三つに分けてお話しします。
一、採点しているのは
相手ではありません
反応が薄いと、「外したかな」と思います。
けれど、そのとき点をつけているのは、相手ではありません。こちら側です。
相手は、受け取って、短い言葉を返しただけ。そこに何点かをつけたのは、こちらの中で起きたことです。
困るのは、そのあとです。
自分で低い点をつけると、次に何かをするのが怖くなります。しないほうが安全になる。
そうやって、気遣いそのものが止まっていきます。
止まっても、相手の側では何も起きません。渡し方が下手だったから止まったのではなく、採点したから止まった。
だから最初に降ろすのは、渡し方の工夫ではなく、渡したあとの採点のほうです。
▷ 自分磨きをしても、相手の反応が変わらないとき
二、当てにいくのを
やめて、聞く
とはいえ、喜んでほしい。これは自然な気持ちです。
外したくないなら、やることは一つです。当てにいくのをやめて、聞くこと。
当てにいく、というのは、想像だけで選ぶことです。想像は当たることもありますが、外れることもある。
かわりに、ふだんの話の中で聞いておきます。
- 甘いものと、しょっぱいもの、どちらが好きか。
- 外で食べるのと、家でゆっくり食べるのと、どちらが好きか。
- 休みの日に、何をしているのが好きか。
このくらいの粒度で十分です。
聞くのは、失礼ではありません。こちらだって「好きな食べ物は?」と聞かれれば答えますし、答えたことで、その好きなものを食べる機会が増えたりします。
自分に好きなものがあるように、相手にも好きなものがある。それを、話の中で少しずつ知っていけばいい、というだけです。
知っていることが増えるほど、当たる回数は増えます。一度で当てようとしなくて大丈夫です。
三、反応が薄いことと、
喜んでいないことは別です
もう一つ、知っておいていただきたいことがあります。
男性は、思っていることが顔と言葉に出にくい方が多いです。嬉しくないのではなく、出ない。
性格の問題というより、そういう出方をする人が多い、というだけのことです。
ただ、何も届いていないわけでもありません。
髪を切った、爪を変えた、服が新しくなった——こうした外側の細かい変化は、たしかに見落とされがちです。
一方で、表情がやわらかくなった、話し方が明るくなった、といった内側から出てくる変化には、けっこう気づきます。「最近、なんだか感じが変わったね」と言われた、という話をよく聞くのは、そのためです。
ですから、反応が薄いこと自体は、外した証拠にはなりません。
それでも気になるなら、あとから聞いてしまって構いません。「あれ、口に合った?」で十分です。
試すのではなく、教えてもらう。この形なら、重くなりません。
▷ 好かれているのに「申し訳ない」と感じてしまうとき
先に、しんどいところも
書いておきます
正直なところを、三つ書いておきます。
一つめ。聞いて知っても、外れる日はあります。
好みは変わりますし、その日の体調でも変わります。当たり外れがなくなるわけではありません。減るだけです。
二つめ。返ってこない日は、やっぱり少し寂しいです。
これは消えません。消そうとしなくていいと思います。寂しいと感じたことと、したことの値打ちは、別のところにあります。
三つめ。「自分がしたいからする」に置き直すと、いったん落ち込むことがあります。
自分は反応がほしくてやっていたのか、と気づく瞬間があるからです。ただ、それに気づけたということでもあります。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「見返りを求めてしまうのは、やめたほうがいいですか」
やめなくて大丈夫です。嬉しい反応がほしいのは、ごく自然な気持ちです。
ただ、それを条件にすると続きません。返ってきたら嬉しい。返ってこなくても、したことは変わらない。この二階建てにしておくと、続きます。
▷ 自分の機嫌を、自分でとれるようになりたい
実際に、
どう変わっていったか
以前、相手に何かをしたあとで「喜んでもらえたのか分からない」というご相談が続いた時期がありました。
したことは、さまざまです。差し入れ、ちょっとした贈り物、体調を気遣う一言。
共通していたのは、返ってきた言葉が短かったこと。それだけでした。
そのときにお話ししたのも、渡し方の工夫ではありません。好みを一つ聞いてみましょう、というだけです。
次の面談で「聞いてみたら、思っていたのと違うものが出てきました」とおっしゃる方が、何人もいらっしゃいました。
成婚された方の言葉も、ご紹介します。
良いか悪いか、損か得か、ばかり考えていると大事なものが見えないというのは何年か前から何となくそうなんだろうなとは思っていましたが、リョージさんにお世話になり始めて段々と感覚で実感できるようになってきた気がします。(A.Kさん・40代前半)
この方は、一年二ヶ月で結婚が決まりました。
あとは自意識過剰になってて相手のことをいつも気にしているつもりが全然できていなかったことにも気づいた時1番びっくりでした。すぐ不安や自意識過剰になっていたので、観察したり実際聞いてみることが、とても大変だったけど人生で必要なことでした(Mさん・40代前半)
「気にしているつもりで、できていなかった」。この一文が、今日お伝えしたいことのほとんどです。
この方の活動は四年を超えましたが、聞く側に回ってから結婚されています。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「気遣いが伝わった割合」——そういう数字は、うちにはありません。
何をして、どう返ってきたかを記録して集計する、ということもしていないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
まりなびの面談で扱うのは、贈り物の選び方ではありません。相手の好きなことを、どうやって知っていくかのほうです。
何を聞くか、聞いたあとにどう広げるか、次に何をしてみるか。そこまで一緒に決めます。入会から卒業まで同じ担当が伴走するので、前回どこまで聞いたかも残ります。
次に何かをするときの、
小さな手順
- 渡したあとの採点を、いったん置く。
渡した時点で終わり、にしておきます。返ってきた言葉の長さは、数えなくて構いません。 - 好みを、一つだけ聞いてみる。
甘いもの、しょっぱいもの。その粒度で十分です。会話のついでで構いません。 - 聞いたことを、書き留めておく。
覚えておこうとしなくていいので、メモにします。三つ溜まれば、次に選ぶときの手がかりになります。 - 気になったら、あとから聞く。
「あれ、口に合った?」。試すのではなく、教えてもらう形で。答えは、次に活かせます。 - 次は、聞いたことの中から選ぶ。
想像で当てにいかないぶん、当たる回数が増えていきます。外れた日は、また一つ聞けばいいだけです。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「これは、返事がなくてもやりたいことですか」
相手を採点するための問いではありません。自分の側を確かめる問いです。
やりたいことなら、そのまま続けて大丈夫です。やりたいわけではなかったのなら、無理に続けなくていい。
どちらでも構いません。変わるのは、そのあとの軽さのほうです。
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2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
大切に扱われていった方に共通していたのは、気の利いた人だったことではありません。
相手の好きなものを、少しずつ知っていった人でした。
まずは、好きなものを一つ、聞いてみるところからで十分です。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
相手のことをどう知っていくか、一緒に考えたい方へ