南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
プロフィールを作っていくと、年収の欄に「公開」「非公開」のチェックがあります。
ここで手が止まる方は、けっこういらっしゃいます。出したほうがいいのか、伏せておいたほうがいいのか。
この記事では、どちらを選ぶと何が変わるのかと、決め方の順番をお話しします。
*
先に、この欄について正直なところを書きます。
この欄には、決まった答えがありません。
理由は、はっきりしています。
公開・非公開で変わるのは申し込みの「数」と「顔ぶれ」で、そのどちらが自分に合うかは、実際に来た方を見るまで分からないからです。
顔ぶれは、人によって違います。同じ設定にしても、同じようには集まりません。
だから、机の上でいくら考えても決まらない。決まらないものを考え続けると、公開の日だけが後ろにずれていきます。
順番としては、先に動かして、来た方を見てから決めるほうが早い。
そのうえで、それぞれ何が起きるのかを書いていきます。
公開すると、
申し込みは減ります
まず、公開したときに何が起きるか。
申し込みの数は、減ります。ここは正直に書いておきます。
そのかわり、年収を見たうえで申し込んでくる方が来ます。
女性の収入を判断材料にする方もいれば、そこはまったく見ていない方もいます。どちらの方もいる、というだけの話です。公開しておくと、そこを見る方は先に見て、そのうえで手を挙げます。
これは、あとになって効きます。
知らずに会って、話が進んでから分かるより、先に分かっているほうが、お互いに気を遣わずに済みます。
▷ プロフィールに、自分をどう載せればいいか迷うとき
非公開だと数は増えます。
かわりに、噛み合わないものも
次に、非公開にしたとき。
申し込みの数は、増えます。会う機会が増える、ということです。
そのかわり、暮らしの前提が噛み合わない申し込みも、混じります。
結婚したあとの暮らしは、二人の収入の組み合わせで、けっこう変わります。年下で自分より収入が低い方と、年上で自分より高い方とでは、思い描く生活が別のものになる。そこが噛み合っていない申し込みも、当然入ってきます。
ただ、ここは思っているほど大ごとではありません。
受けなければいいだけです。申し受けは、お断りしてもどこにも傷が残りません。
数が多いぶん、選べる。それが非公開の側の利点です。
▷ 申し込む相手を、条件でどう絞ればいいか迷うとき
決めるのは、
一周してからで大丈夫です
そのうえで、僕がおすすめしているのは、最初の一周を、会う機会が多いほうで回してみることです。
理由は、勘がつかめないからです。
最初から絞り込むと、お見合いの数が減ります。数が少ないうちは、自分がどういう方といると心地よいのかが、まだ見えてきません。ここは、人に言われるより、実際に会った相手のほうが早くて正確です。
一周してみて、思っていたのと違う方ばかりだったら、そのときに公開へ切り替えて、二周目を回す。それで間に合います。
希望の条件は、入会前に決めきらなくて大丈夫です。
初めからいじる必要もありません。設定は、あとから何度でも変えられます。決めるのは、動いたあとのご自身です。
▷ 婚活の条件に当てはまる男性は何人いるのか、公的データで数えてみた
先に、しんどいところも
書いておきます
いいことばかりではないので、そこも書きます。
一つめ。非公開で回すと、お断りの手間が増えます。
噛み合わない申し込みも来るので、そのぶん目を通して、お返事をする時間がかかります。数が多いのは、楽ということではありません。
二つめ。公開に切り替えると、数が減るのが目に見えます。
今まで来ていたものが、来なくなる。頭で分かっていても、これはこたえます。
ただ、減ったからといって、何かが変わったわけではありません。見える範囲が変わっただけです。
三つめ。きれいな比べ方はできません。
一周目と二周目では、時期も、その時に活動している方も違います。だから「公開のほうがよかった」と数字で示すことはできません。残るのは、ご自身の肌感覚だけです。それでも、決めるには十分です。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「少なめに書いておいたほうがいいですか」
その必要はありません。
公開しない欄は、そもそも相手には出ません。相談所が把握しておくためのものです。
こちらが正確に分かっていないと、ご紹介の判断がずれます。ここは、そのまま書いていただくほうが、あとが楽です。
実際に、
どう変わっていったか
以前、プロフィールを整えている段階で「年収は出したほうがいいんでしょうか」というご相談が続いた時期がありました。
そのとき決めたのは、公開か非公開かではありません。一周してから決める、という順番だけです。
一周したあとに多かったのは、「思っていたのと違う方から声がかかりました」という感想でした。うれしいほうにも、そうでないほうにも違っていて、どちらにしても、それを見てから次の設定を決められています。
成婚された方の言葉も、ご紹介します。
以前は「年収〇〇円以上、職業は〇〇!」と思っていましたが、活動している中で、私が本当に求めているものはそこではないと気づくことができました。結果、本当に求めていた男性と出会えたと思っています。(A.Sさん・30代後半)
条件を下げられたのではありません。動いているうちに、ご自身の条件がご自身で見えてきたということです。十一ヶ月で結婚が決まりました。
自分の話を最後まで聞いてくれること。自分の趣味を理解してくれること。週末婚や仕事の継続、家事分担等に柔軟な理解があること。(M.Kさん・30代前半)
こちらの方が挙げているのは、ご自身の暮らしを、そのまま受け止めてもらえるかどうかです。
自分の情報をどう出すかという話は、最後はここに行き着きます。八ヶ月で結婚されています。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「年収を公開した方と、非公開にした方の成婚率」——そういう数字は、うちにはありません。
公開・非公開の別で会員の方を分けて集計する、ということをしていないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
まりなびでは、プロフィールの設定を、一度決めて終わりにしません。
一周して来た方の顔ぶれを一緒に見て、次の設定に組み替えるところまでを面談で扱います。入会から卒業まで同じ担当が伴走するので、経緯を毎回説明し直さずに済みます。
迷ったときの、
小さな手順
- 公開しない欄も、正確に書いておく。
相手には出ません。遠慮して書き換えないほうが、あとが楽です。 - 最初の一周は、会う機会が多くなるほうを選ぶ。
数があると、自分の勘がつかめます。 - 一周したら、来た方の顔ぶれを書き出す。
年代、雰囲気、話の合い方。三行で十分です。 - 思っていたのと違ったら、設定を切り替える。
あとから何度でも変えられます。決めるのは、動いたあとのご自身です。 - 切り替えたら、もう一周ぶんは様子を見る。
一件二件では、まだ何も見えません。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「会ったなかで、いいなと感じたのはどんな時間でしたか」
相手を採点するための問いではありません。
話しやすかった。丁寧にしてもらえた。帰り道が軽かった。そういう小さいもので構いません。
それが集まってくると、自分がどんな方と過ごしたいのかが、条件の欄より先に見えてきます。
年収を出すかどうかは、そのあとで決まります。
*
2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
条件は、大事です。気持ちだけでやっていける話ではありません。
そのうえで、納得のいくところに着いた方は、条件を先に決めきった方ではありませんでした。動きながら、自分で決めていった方です。心が先で、条件はあと。だから、条件でも納得のいく方に落ち着きます。
まずは、一周。そこから決めましょう。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
プロフィールの設定を一緒に決めたい方へ