南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
「どんな方がいいですか」と聞かれて、言葉に詰まってしまう。
そんなご相談を、よくいただきます。
この記事では、理想の相手が思い浮かばないときに、相手のほうから考えるのをいったん置いて、
望む暮らしのほうから、相手のイメージを導き出していく順番をお話しします。
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「どんな方がいいですか」とうかがうと、多くの方がこう答えます。
優しい人。思いやりのある人。話し合いができる人。
どれも本当のことだと思います。
ただ、この答えだけで婚活を進めようとすると、たいてい行き詰まります。
プロフィールを何十人分めくっても決め手が出てこない。
会ってみても「いい人だったけど」で終わる。
そのうち、自分が何を探しているのかも分からなくなってくる。
これは、まじめに考えていないから起きることではありません。
考える順番が、逆になっているだけなんです。
「優しい人」で止まるのは、
具体的なイメージがないから
相手の側から考えはじめると、出てくるのは、誰にでも当てはまる言葉です。
それは条件表に並んだ言葉であって、暮らしの言葉ではありません。
だから、いくら眺めても、目の前の一人と結びつきません。
もうひとつ、よくある答え方があります。
「男の人って、若くてかわいい子がいいんですよね」
この一言が出てくるとき、その方は相手の話をしているようで、
「自分は選ばれないだろう」という前提の話をしています。
そこから相手を考えても、誰の顔も浮かんできません。
思い浮かばないのは、想像力の問題ではないんです。
入口を、相手の側に置いているからです。
望む暮らしのほうから、
イメージする
入口を変えます。相手ではなく、自分がどんな暮らしをしていたいかから始めます。
面談で僕がよくおたずねするのは、こういうことです。
「夜、何時ごろ、誰と、どんなふうにご飯を食べていたいですか」
七時半には食卓に着いていたいのか、九時を回っても平気なのか。
ここが決まると、あとは自然に降りていきます。
- 七時半に一緒に食べたい。なら、その時間に帰ってこられる人。
- その時間に帰れるのは、日勤で、残業や会食が続かない働き方の人。
- その働き方なら、まだ役職が上がりきっていない年代。
- その年代・その働き方なら、年収はこのあたり。
- 休日は、出かける日も、別々に過ごす日も、昼まで何もしない日もあっていい。なら、活動的すぎず、家にこもりきりでもない人。
ここまで来ると、もう条件表の言葉ではなく、
あなたの生活の側から出てきた、具体的な一人の輪郭になっています。
念のために書いておくと、希望の条件は初めからいじる必要はありません。順番を変えているだけです。
こうして降りてきたイメージは、たいてい現実から遠くありません。
IBJ結婚みらい研究所の2025年のデータでは、成婚した男性の約4割が年収500〜600万円台で、
800万円を超えると成婚率は43〜46%で頭打ちになります。
ここでいう成婚率は「成婚者 ÷(成婚者+退会者)」、IBJ全体の集計です。
年収の数字を上げても、結婚が決まりやすくなるわけではない。そういう実態がある、というだけの話です。
条件ごとの人数を数えた記事もあります。
▷ 婚活の条件に当てはまる男性は何人いるのか、公的データで数えてみた
もう一歩、「その人は、
どんな女性と暮らしたいだろう」
イメージがひとつ出てきたら、もう一歩だけ進みます。
「その人は、どんな女性と一緒に暮らしたいと思うだろう」
ここまで降ろすと、相手の話が、自分の話に変わります。
何を待つかではなく、これから自分が何をしていくかが見えてきます。
ここでまた「どうせ若くてかわいい子…」と出てきたら、いったん外してみてください。
外すと、話しやすくて、裏表がなくて、一緒に暮らしを回していけそうな人——といった別の答えが出てきます。
そのイメージを眺めて、「私がそういう人になれたら、いいな」と思えたら、そこを目指す。
思えなかったら、違うイメージを探せばいい。
先に、しんどいところも
書いておきます
この順番には、しんどいところが三つあります。
一つめ。イメージがはっきりしても、その通りの人がすぐ現れるわけではありません。
出会いを引き寄せる方法ではなく、目の前の人を丁寧に見れるようになる、という話です。
二つめ。現実から遠いイメージを描くと、戻ってくるのが大変です。
今の暮らしから自然につながっていて、でも今のままではない。ちょっと頑張れば手が届きそう。そのくらいの距離のイメージが、はじめはちょうどいい。
三つめ。最初は、なかなか言葉になりません。
「頭では分かってるんですけどね」とおっしゃる方は多いのですが、
言葉にならないうちは、まだイメージがない状態です。だから出会いを経験することになります。理想のイメージは、体験の延長線上にしかないからです。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「そこまで具体的に決めたら、会える人が減りませんか」
減りません。条件表での足切りは、会う前に候補を消していきます。
暮らしから連想したイメージは、会ったあとに「この人とならどうかな」を見る目安になります。
それに、具体的に決めたからといって、変えてはいけないわけでもありません。大切にしたいことの優先順位がついてくれば、こだわらなくてよくなるものも出てくるからです。
▷ 婚活の検索条件の絞り方に迷うとき
実際に、
どう変わっていったか
以前、「理想の相手が浮かばない」というご相談が続いた時期がありました。
面談で暮らしのほうから順に連想していくと、一時間ほどで、条件表の言葉ではない答えが出てきます。
そのあとプロフィールを自分の言葉で書き直しはじめた方が、何人もいらっしゃいました。
成婚された方の言葉も、ご紹介します。
以前は「年収〇〇円以上、職業は〇〇!」と思っていましたが、活動している中で、私が本当に求めているものはそこではないと気づくことができました。結果、本当に求めていた男性と出会えたと思っています。(A.Sさん・30代後半)
決め手はいつでしたか?、とうかがうと、明確な瞬間はなかった、と話されました。
毎週デートするたびにじわじわ気持ちが高まり、居心地がよく、
お互いに意見を出して話し合える関係になっていた——そういう決まり方でした。
今振り返ったら、最初の時間管理の講座で「自由に話せて人と楽しく過ごせる私になりたい」と書いていました。私にとって大事な条件は、楽しく話して楽しく一緒に過ごせる人だったのかなと思います。(Mさん・40代前半)
Mさんは、相手の条件より先に、自分がどう過ごしていたいかを思い描いていた方です。
そのあと出会ったご主人とは、待ち合わせの時間を間違えてしまったことがありました。
本気で心配してくれていて、会えた瞬間に「よかったー」と笑ってくれた。
自分が失敗しても助けてくれる人なんだな、と思ったそうです。
H.Sさん(40代前半)は、結婚したいと思った瞬間を
「もっと一緒にいたいと思ったとき」、そして「結婚生活のイメージが出来たとき」と答えています。
暮らしの側から決まっていった、ということだと思います。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「理想の相手のイメージを持っている方の成婚率」——そういう数字は、うちにはありません。
言葉にした・していないを、こちらで線引きするものでもないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
活動の入口で「どんな暮らしをしていたいか」を先に言葉にしていきます。相手探しは、そのあとです。
交際が始まってからの時間を、いちばん厚く取っています。面談の回数をプランの軸にしているのも、そのためです。
入会から卒業まで、同じ担当が一貫して伴走します。
順番を変えた結果、条件のほうも、納得のいくところに収まっていく。そういうことだと思っています。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「夜、何時ごろ、誰と、どんなふうにご飯を食べていたいですか」
相手を採点する問いではありません。自分がどんな夜を過ごしたいか、それだけです。
答えが出たら、その時間に一緒に食卓に着ける人はどんな人だろう、と続けてみてください。
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2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
言葉にしていくと、望んでいたものが思っていたよりずっと穏やかで、
手の届くところにあったと分かる方が、とても多いです。
イメージがはっきりするほど、目の前の人のいいところに気づきやすくなります。
順番を、少しだけ入れ替えるところから始めましょう。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
一緒に言葉にしていく時間がほしい方へ