南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
間口は広めにとっている。申し込みも、できるだけ受けている。
それなのに、会うたびに「会話がぎこちない」「服装が気になる」「頼りなさそう」と、相手の気になるところから目に入ってしまう。
そして、なかなか好きになれない。そんなご相談を、ときどきいただきます。
この記事では、数える見方から少し離れて、出会えた人を見直すためのお話をします。
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先に書いておきます。数えてしまうのは、真面目だからです。
結婚は一生のことなので、安心できない相手と進みたくない。だから、気になるところを先に確かめておきたくなる。自然なことです。
ただ、ここに見落としやすいことが一つあります。
自分が持っていて、相手が持っていないものは、よく見えます。
逆に、相手が持っていて自分が持っていないものは、見えにくい。
この差が続くと、気づかないうちに相手を「下」に置いてしまいます。
上から見ているつもりはなくても、言葉の端々に出る。相手の男性にとっては、居心地のいい場ではなくなります。
そして、下に置いた相手のことは、どうしても好きになりにくい。
出会えた人は、
妥協した人ではありません
僕がよくお伝えしているのは、これです。
出会えた人は、妥協して出会った人ではなく、妥当な人です。
今のあなたが、今の動き方で出会えている、ちょうどの人。上でも下でもありません。
人には、秀でているところと、抜けているところがあります。その場所が、人によって違うだけです。
たとえば、身なりや会話の運びは、女性のほうが得意なことが多い。一方で、頼りがいや、一つの仕事を長く続ける力、物事をよく知っているところは、男性の側に出やすい。
どちらが上、という話ではありません。
抜けている場所が違うだけです。
自分にも、自分では気づいていない抜けがある。そこは、お互いさまです。
▷ 申し込んでくれるのが、好みのタイプではない人ばかりのとき
「間口を広げている」の、
もう一つの側
ここは、少し耳が痛いかもしれません。
「間口を広めにとっています」という言葉は、ご本人にとっては前向きな姿勢です。
ただ、相手の側から見るとどうでしょう。
もし相手から「まあ、この人でもいいか」と思われていたら。うれしくは、ないはずです。
間口を広げる、は、裏返すと「このくらいでもいい」になってしまうことがあります。
責めたいのではありません。多くの方が、言われて初めて「たしかに、同じことですね」と気づかれます。
気づくと、申し込むときの気持ちが変わっていきます。「受けてあげる」から、「会っていただく」へ。
そうすると、お返事が来なかったときも、「なんだ」ではなく「お返事をいただけてよかった」と受け取れるようになります。
数えるより、
「いいな」を拾っていく
では、どう見ていけばいいか。
まず、同じところに立っている人だと思ってみることです。
婚活の場で会う人は、みんな、幸せになりたくてここにいます。そのために、慣れないお見合いに来て、慣れない会話をしている。
「この人も、私と同じなんだな」と思えると、同じ人でも見え方が変わってきます。
そのうえで、会っているあいだに「いいな」と感じた瞬間があったら、それを覚えておく。
店員さんへの言い方がやわらかかった。話が途切れても、焦らずに待ってくれた。帰り道を気にかけてくれた。
小さなことで構いません。
数えるのではなく、気づいたら拾っておくくらいで十分です。
拾ったものが増えてくると、気になっていたところは、その人の一部に戻っていきます。
▷ 気遣いが空回りした気がして、続かなくなるとき
先に、しんどいところも
書いておきます
正直なところを書きます。
一つめ。見方は、すぐには変わりません。
長く続けてきた見方なので、気づいたあとも、同じように数えている自分に出会います。それで構いません。気づく回数が増えるだけで、少しずつ変わっていきます。
二つめ。どうしても気になるところが、本当にある相手もいます。
上下で見ないことと、合わない人と進むことは、別の話です。見送るかどうかは、ご自身で決めていい。
三つめ。自分の側の抜けにも、目が向くようになります。
相手を同じ高さで見はじめると、自分の抜けも見えてきます。これが少し、こたえることがあります。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「それって、妥協しなさいということですか」
違います。
妥協は、「本当はもっと上がいるのに、我慢して選ぶ」ことです。上下で見ているから、妥協という言葉が出てきます。
妥当は、上下を外したところで、今の自分にちょうどいい人に出会えている、ということです。我慢の話ではありません。
▷ 条件のいい人が来ると、気持ちが追いつかないとき
実際に、
どう変わっていったか
以前、出会う方の気になるところばかりが先に目に入ってしまう、というご相談が続いた時期がありました。
聞いていくと、どなたも、意地悪な気持ちで見ているわけではありません。安心できる人と進みたい。その気持ちが、数える見方になっていました。
「相手から『この人でもいいか』と思われていたら、どうですか」とお聞きすると、「それは嫌です」とすぐに返ってきます。そこから、申し込むときの気持ちが「会っていただく」に変わっていきました。
成婚された方の言葉です。
特に自分の理想の人を求めることをやめて、出逢えた男性とのコミュニケーションを楽しむ、大切にすることを意識するようにすると、お見合いも楽しめるようになったと思います。(I.Sさん・30代前半)
I.Sさんは、見るところを、頭の中の一人から、目の前の人とのやりとりに移されました。お見合いそのものが楽しめるようになり、十ヶ月の活動で結婚されています。
彼と会話や考えはとても気が合うし、ザ・大人で素敵だと思った一方で、話し方は控えめでこれと言ったアピールも無く、ただ当たり障りの無い居心地のいい人で、この人と結婚したいとは今後も思わないだろうな、と思っていました。(A.Kさん・40代前半)
最初に目についたのは、控えめで、アピールがないところでした。けれど同じ文の中に、「気が合う」「素敵」「居心地がいい」も並んでいます。
その方と、一年二ヶ月の活動で結婚されました。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「相手を下に見てしまっていた方の成婚率」——そういう数字は、うちにはありません。
人の見方は数えられないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
まりなびでは、お見合いや交際のたびに、会って何を感じたかを一緒に振り返ります。
「こういう時に安心するんだ」「こういう時が楽しいんだ」と分かってきたことを、次の出会いに積み重ねていく。
申し込みと申し受けの傾向も一緒に見て、今の自分がどこで出会えているのかを確かめます。
入会から卒業まで同じ担当が伴走するので、見方の変化も途中で途切れません。
気になるところが目に入る日の、
小さな手順
- 会ったあと、「いいな」と思ったことを一つだけ思い出す。
一つ出てくれば、その日は十分です。 - 気になったところが浮かんだら、「自分はここが得意なんだ」と置き直してみる。
目につくのは、たいてい自分が持っているものです。 - 相手が得意そうなところを、一つ想像してみる。
自分の抜けている場所に、相手の得意があるかもしれません。 - 申し込むときは、「会っていただく」気持ちで出す。
お返事の受け取り方が変わります。 - 数えている自分に気づいたら、そこで止めておく。
気づけたことのほうが、先につながります。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「最近会った人と一緒にいて、あなたがいちばん自然でいられたのは、どの瞬間でしたか」
相手に点数をつける問いではありません。自分が何を感じていたかを、思い出す問いです。
すぐに出てこなくても構いません。次に会うときに、少しだけ意識しておく。それで十分です。
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2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
結婚していった方たちも、最初から相手のいいところが見えていたわけではありません。
同じ高さで見はじめたところから、見え方が変わっていきました。
いま出会えている人の中に、もう、あなたの「いいな」があるかもしれません。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
出会えている人を、一緒に見直したい方へ