南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
お見合いの日が決まって、何を着ていこうかと調べはじめる。
おすすめのコーデはたくさん出てきます。見れば見るほど、どれにすればいいのか決まらなくなる。
そういうご相談を、よくいただきます。
この記事では、お見合いの服を、何を基準に選べばいいかをお話しします。
*
先に、決まらなくなる理由から書きます。
服を選ぶとき、基準が服そのものに置かれていることが多いんです。
この一着は好印象か、このブラウスで大丈夫か、と一着ずつ確かめていく。
でも、服は単体で答えが出るものではありません。
どこで、誰と、どんな間柄で会うかで、同じ一着の見え方が変わります。
だから、服から探しはじめると、候補が増えるばかりで絞れない。
基準を服の外に置くと、選ぶ理由がはっきりして、手持ちの服でも決まっていきます。
基準は三つです。
一、基準は「場所」と
「誰に、どんな距離で会うか」
まず、場所です。
お見合いは、ホテルのラウンジで行われることが多い。落ち着いた内装で、まわりのお客さんも、改まった用事で来ています。
そこに馴染むかどうかが、最初の基準です。
次に、誰に、どんな距離で会うか。
お見合いは、初めて会う方と、改まった場で会う時間です。気心の知れた友だちとのランチとは、距離感が違います。
男性の側で考えると、分かりやすいと思います。
初対面のホテルでのお茶に、休日に近所へ出かけるような格好で来られたら、どんなにいい人でも、少し戸惑いますよね。女性の服も、同じように見られています。
とはいえ、身構える必要はありません。
場所と間柄に合っていれば、普段の服を着ていっていい。お見合い用と普段用を、きっちり分けて考えなくて大丈夫です。
▷ 初対面で「また会いたい」と思われるには
二、パーツでなく、
全体で揃える
二つめは、揃え方です。
服を選んでいると、ブラウスはこれが可愛い、靴はこれが好き、と一つずつ決めていきたくなります。
ただ、一つずつ気に入ったものを集めると、並べたときにちぐはぐになることがあります。
男性は、服の細かいところまではあまり見ていません。
そのかわり、全体で見たときの違和感には、意外と気づきます。
揃えるときに見るのは、この二つです。
- 靴・バッグ・ベルトの色を揃える。ここが揃っていると、全体がまとまって見えます。
- 色の数を絞る。小物は、二色までが目安です。
スカートやトップスに色を入れるなら、靴とバッグは肌になじむベージュで揃える、という組み方があります。
ベージュと黒を一つずつ持っておくと、ほかの場面でも使い回しが利きます。
わざとずらすのは、おしゃれとしてありです。
気になるのは、気づかないうちにずれている場合だけです。
三、先に「どう見られたいか」を
言葉にしておく
三つめが、いちばん大事なところです。
服を選ぶ前に、どんなふうに見られる自分でいたいかを、一言にしておく。
ここで思い浮かべるのは、特別に仕上げた日の自分ではありません。結婚して、家で一緒に過ごしているときの、普段の自分です。
「落ち着いていて話しやすい」「柔らかくて、よく笑う」くらいのざっくりで構いません。
「着たい色と、似合うと言われた色が違って、決められない」というご相談もよくいただきます。
僕は、似合う色の理屈を先に置かないようにお伝えしています。肌の色とまったく逆でなければ、合わない色はほとんどありません。
もう一度試着して、自分でどう感じるか。お店の方にも意見を聞いてみる。
そのうえで、見られたい自分に近くて、いちばん心が動いた方を選ぶ。そうして選んだ服は、着ていて楽しいんです。
服は、その一言を相手に伝える手段です。言葉が先にあると、選ぶ理由がぶれません。
▷ プロフィールに、自分をどう載せればいいか迷うとき
先に、しんどいところも
書いておきます
正直なところを書きます。
一つめ。揃えるのに、少し時間とお金がかかります。
靴とバッグの色を合わせようとすると、手持ちだけでは揃わないこともあります。
ただ、バッグはひと夏で終わるものではありません。何年か使えて、お茶の席や観劇など、改まった場面でも出番があります。
二つめ。一度では決まりません。
見て回って、試着して、見比べる。何度か行き来することになります。
その日に全部買わなくていいので、見て回るだけの日があって構いません。
三つめ。自分の好みを、少し控えるように感じるかもしれません。
場に合わせると、いちばん好きな服を選べないことがあります。
ただ、好みを出さないわけではありません。距離が縮まってから、少しずつ出していけばいい。交際が進んで「そんなにきちんとしなくていいですよ」と言われるころが、場に合わせたままカジュアルに寄せていく時期です。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「男性に好まれる服を選んだほうがいいですか」
基準は、好まれるかどうかではありません。場所に馴染むか、見られたい自分に近いか。
好きでもない服を我慢して着ていると、その居心地の悪さのほうが、表情に出やすいものです。
▷ デートで何を話せばいいか、回数ごとに決めておく
実際に、
どう変わっていったか
以前、お見合いの服を揃えはじめて、バッグだけが決まらないというご相談が続いた時期がありました。
色は合うけれど形がカジュアル。形はいいけれど色が濃い。どれも少しずつ惜しい、という状態です。
そのときは、見るところを三つに絞りました。
色は、靴と揃って二色までか。形は、ほかの場面でも使い回せるか。大きさは、体とのバランスが合うか。
合わなければ、焦らず次を当たる。服と靴を先に決めて、バッグはゆっくり探す進め方に落ち着いていきました。
成婚された方の言葉も、ご紹介します。
ファッションもどうせ自分に似合わない男子ウケするファッションをいわれるのかなぁと思っていました。そしたらポイント押さえれば自分の着心地がいいものや自分の気持ちを優先していいことを教えてもらって、女性らしいファッションするのも少しずつ抵抗がなくなって楽しくなりました。(Mさん・40代前半)
身構えていた服選びが、自分の気持ちを大切にする選び方に変わって、男性からも女性からも服を褒められることが増えたそうです。
急遽会うことになり、その時の私の服がダサすぎるのを気にしてたら結婚したらパジャマやジャージ姿見るんだから……って言ってくれた時この人には素の自分を出してもいいんだって思えた(R.Kさん・40代前半)
お付き合いが進むと、服の意味も変わります。
改まった場に合わせる時期を過ぎると、普段の自分で会える相手になっていきます。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「服装を変えたら、成婚率がどれだけ変わったか」——そういう数字は、うちにはありません。
服の良し悪しを数字で比べる方法もないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
まりなびでは、ファッション講座に加えて、お見合いの服を選ぶところから一緒に扱います。迷ったら試着した服の写真を送っていただき、男性の目線で「これでいい」「ここをこうしよう」と調整します。
入会から卒業まで同じ担当が伴走するので、お見合いの服から交際中の服まで、関係の進み方に合わせて相談が続きます。
服に迷ったときの、
小さな手順
- お見合いの場所を確かめる。
ホテルのラウンジなら、その落ち着いた場に馴染むかを最初の基準にします。 - 「普段一緒にいるとき、どう見られたいか」を一言にする。
「落ち着いていて話しやすい」くらいのざっくりで十分です。 - 手持ちの服で、一度全身を組んでみる。
鏡の前で、上から下まで通して見ます。 - 靴・バッグ・ベルトの色を揃える。
小物は二色までが目安です。 - 揃わないものは、焦らず探す。
見て回るだけの日があっていい。それまでは、手持ちで組んだ一式で動きはじめて構いません。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「結婚して家で一緒に過ごしているとき、どんな人だと思われていたいですか」
似合う・似合わないを確かめる問いではありません。「一緒にいると落ち着く」でも「よく笑う人」でも構いません。
浮かんだ一言が、そのままお見合いの服を選ぶ基準になります。服が決まらなくなったときは、ここに戻ってきてください。
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2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
お見合いの服は、自分を作り変えるためのものではありません。
見られたい自分を、場所に合わせて相手に届けるためのものです。
まずは、手持ちの服で一式組んでみるところから始めましょう。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
お見合いの服から、一緒に考えたい方へ