南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
お会計の場面になると、少し落ち着かなくなる。
出してもらってばかりで、いいのかな。半分出したほうがいいのかな。お札を出したら、断られてしまった。
デート代のことで迷う、というご相談は、交際が始まるとよくいただきます。
この記事では、ごちそうになったときの受け取り方、お返しの形、お金のことの伝え方をお話しします。
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先に、迷いが長引く理由から書きます。
多くの方が、「こうするのがマナー」という一つの答えを探しています。
割り勘が礼儀なのか、出してもらうのが自然なのか。調べると、どちらの意見も出てきます。だから決まりません。
僕がそばで見てきて思うのは、デート代は、金額のやりとりである前に、気持ちのやりとりだということです。
同じ半額でも、ありがとうが伝わっていれば心地よく残る。同じごちそうでも、気まずさだけが残ることもあります。
だから、金額の決め方より先に、気持ちの渡し方から整えていきます。
一、ごちそうになったら
まず気持ちよく受け取る
ごちそうしてくれる男性の多くは、お金を払いたいわけでも、恩を着せたいわけでもありません。
喜んでほしい。いいところを見せたい。その気持ちの表し方の一つが、お会計です。
だから、受け取ったときの「ありがとう」が、そのままひとつのお返しになります。
伝えるときは、何がうれしかったかを一つ足すと届きやすくなります。
「ごちそうさまでした。あのお店、前から気になっていたのでうれしかったです」
これくらいで十分です。
反対に、恐縮しすぎると、せっかくの気持ちが行き場をなくします。
「そんな、悪いです」を何度も重ねるより、一度きちんと喜ぶほうが、相手には伝わります。
▷ 初対面で「また会いたい」と思われるには
二、お返しは
形を変えて、小さく
それでも、毎回ごちそうになるのは心苦しい。そう感じるなら、お返しを考えてみてください。
ただし、同じ金額を返す”清算”でなくていいです。
たとえば、こういう形です。
次に入ったカフェのお茶代を、こちらが出す。
会ったときに、ちょっとしたお菓子を渡す。
相手が行きたがっていたお店を、調べておく。
金額は小さくて構いません。「あなたのことを考えていました」が伝わるもののほうが、よく届きます。
これは、毎回やらなければいけないことではありません。
そうしたくなったときに、しやすい形で渡せば十分です。
三、出し方は
二人で決めていけばいい
ごちそうしたい男性もいれば、半分ずつのほうが気楽な男性もいます。
半分出してくれることを、うれしく受け取る方も実際にいます。
だから、どちらかに決めておく必要はありません。
迷ったら、お会計の前に一言聞いてみる方法があります。
「私、いくらですか?」
金額が分かっていても、一度聞く。「いいよ」と言われたら、素直に「ありがとう」で受け取る。
テーブルの上でお札を押し付け合うより、ずっと穏やかに済みます。
前回は半分返してもらった。今回はごちそうになった。それで構いません。前回は前回、今回は今回です。
会う回数を重ねるうちに、二人にとって心地いい形が見えてきます。
四、お金の事情は
話のついでに、軽く
しばらく出費を抑えたい。そういう時期もあります。
伝えておきたいと思ったとき、改まって切り出さなくて大丈夫です。
重くなるのは、たいてい、お金の話をお金の話として正面から持ち出すからです。
そうではなく、何かの話のついでに、軽く乗せる。
買い物の話が出たときに「欲しいけど、今はちょっと控えてるんです」と添える。行き先を相談するときに「今月は、のんびり歩けるところがいいな」と言ってみる。
それで、ちゃんと伝わります。
話の流れに溶かしておくと、深刻な告白ではなく、次の会い方を一緒に考える材料になります。
▷ デートで何を話せばいいか、回数ごとに決めておく
先に、しんどいところも
書いておきます
正直なところを書きます。
一つめ。ありがとうを伝えても、反応が薄いことはあります。
言葉にするのが得意でない男性もいます。反応が薄いことと、届いていないことは、同じではありません。
二つめ。「いくらですか」と聞いても、はっきりしない返事のときがあります。
その場で決めきらなくて大丈夫です。次に会ったとき、お茶代を出す。それで十分です。
三つめ。お返しを重ねるうちに、「次は何を返そう」が負担になることがあります。
そうなったら、いったん手を止めて構いません。お返しは、したくなったときのものです。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「割り勘にしようと言われたら、あまり好かれていないということですか」
そうとは限りません。お金の出し方は、その人の考え方や、これまでの習慣でかなり違います。
ごちそうしてくれるかどうかより、一緒にいて居心地がいいか、大切に接してもらえている感じがするかのほうが、相手を知る手がかりになります。
▷ プレ交際の間に、何を見ておけばいい?
実際に、
どう変わっていったか
以前、デート代のことで迷っている、というご相談が続いた時期がありました。
出してもらってばかりで心苦しい方。お札を出したら、黙って押し返されて気まずくなった方。前回は半分返してもらったので、今回どうするか迷っている方。
お伝えしたことは、どなたにもほぼ同じでした。
金額より先に、ありがとうが伝わっているか。そのうえで、出し方は二人で決めていい。
お会計の前に一言聞く。ごちそうになったら、お店を出てからもう一度ていねいに「ごちそうさまでした」と伝える。次のデートで試してみることは、それだけです。
成婚された方の言葉も、ご紹介します。
今考えたら、今回成婚退会したお相手とはじめて食事に行った時、お礼のお返しをあげたらめちゃくちゃ喜んでくれて、してあげた時のリアクションが1番良くて、それでまた次会いたくなったのかなと思い出しました。(Mさん・40代前半)
Mさんは、そのあとも自分から相手に好意を示すことを、少しずつ続けていかれました。
相手もそれを喜んで、いろいろと動いてくれるようになった。小さなお返しが、いい循環の入り口になっていった、と振り返っています。
いつも、私が喜ぶのは何かと考えてデートを練ってくれたのがとても嬉しかったです。(A.Sさん・30代後半)
A.Sさんは、相手の「喜んでほしい」をうれしいと受け取るところから、会うたびに少しずつ気持ちが高まっていったそうです。十一ヶ月で成婚されています。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「デート代の相場はいくらか」「割り勘の二人と、ごちそうする二人で、成婚率がどう違うか」——そういう数字は、うちにはありません。
お会計の仕方を集計したことはないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
まりなびでは、お会計の場面のような小さな迷いも、面談でそのまま扱います。
どう受け取るか、どう返すか、どう伝えるか。小さな気まずさが積もる前に、その都度一緒に考えます。
入会から卒業まで同じ担当が伴走するので、交際の経緯を毎回説明し直さずに済みます。
お会計の場面の、
小さな手順
- お会計の前に、「私、いくらですか?」と一度聞いてみる。
金額が分かっていても、一度だけ。聞いておくと、相手も先に「今日はいいよ」と言いやすくなります。 - 「いいよ」と言われたら、レジから少し離れて待つ。
人前でお札のやりとりをせずに済みます。 - お店を出たら、もう一度「ごちそうさまでした」。
何がうれしかったかを、一つ添えて。お店のこと、料理のこと、どれでも構いません。 - お返ししたくなったら、次のお茶代か、小さなものを一つ。
同じ金額でなくていいです。したくならない日は、ありがとうだけで十分です。 - お金のことを伝えたいときは、話のついでに一言。
改まった場は作らなくて大丈夫です。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「ごちそうになったとき、何がいちばんうれしかったですか」
金額のことではありません。お店を選んでくれたことか、待たせないようにしてくれたことか、帰り道の一言か。
一つ思い出せたら、次に会ったとき、それをそのまま言葉にしてみてください。
お返しは、そこから始まります。
*
2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
お付き合いが深まっていく二人は、お金の出し方が最初から決まっているわけではありません。
ありがとうが、ちゃんと行き来しています。
次のお会計から、一言だけ添えてみましょう。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
交際の進め方を、一緒に考えたい方へ