結婚の話が進まないとき、想像で埋める前に聞いてみる

婚活の進め方

南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。

交際は続いているのに、結婚の話だけが進まない。
「重いと思われるかな」「本当は気が進まないのかな」と、頭の中で考え続けてしまう。
そんなご相談を、よくいただきます。

この記事では、相手の気持ちを想像で埋めるのをやめて、本人に聞くときの、
順番と、重くならない聞き方をお話しします。

まず、いちばん困るのはどこかという話をします。

進まないこと自体は、それほど困りません。困るのは、推測したまま時間が過ぎることです。

「聞いたら重いと思われる」と考えて聞かずにいると、こちらは自分の想像を相手の気持ちとして扱いはじめます。
そこから先は、実際の相手ではなく、自分の中で組み立てた相手に向かって悩むことになる。

そして想像は、たいてい実際より重い側に振れます
不安なほうの説明のほうが、思いつきやすいからです。「まだ考えていないだけ」より「気が進まないのだろう」のほうが先に浮かぶ。

だから、ずれたまま何ヶ月も過ぎてしまう。
これは慎重さの問題ではなく、確かめていないだけです。

聞く順番は、
軽いほうから

とはいえ、いきなり核心を聞くと重くなります。順番があります。

  1. 「結婚したい気持ちって、ある?」——まず、あるかないか。たいていは、あります。
  2. 「どこに住みたいとか、ある?」——住む場所の話は、暮らしの話です。相手の事情を直接聞かずに、輪郭が見えます。
  3. 「結婚したら、奥さんが働くことについてどう思う?」——ここまで来ると、二人の生活の形が具体的に見えてきます。

この順番の良いところは、どこで止めてもいいことです。
一つめだけで終わってもいいし、雰囲気が良ければ三つめまでいってもいい。相手の反応を見ながら進められます。

聞く場所も選べます。向かい合って改まって聞くより、車の中や、歩きながら、ごはんの席のほうが軽く出ます。
時間がたっぷりあって、目を合わせ続けなくていい場所。そういうときのほうが、相手も答えやすい。

大事なのは、まず楽しむことです。楽しい時間の中に、この話を少し混ぜる。それだけで、ずいぶん近づきます。

渋っているときは、
理由ではなく「基準」を聞く

もう一段むずかしいのが、相手が何かを渋っているときです。

ご家族に会わせるのを渋っている。結婚の話になると話題を変える。そういうとき、こちらは理由を当てにいこうとします。
「私のことをまだ信じていないのかな」「あのとき言ったことが引っかかっているのかな」。

けれど、理由は、当てにいっても当たりません。
渋っているのは相手なので、そこは相手にしか分かりません。相手自身が言葉にしていないことも多く、なんとなく身構えているだけ、ということもよくあります。

だから聞くのは、理由ではなく基準のほうです。

「私なりに考えたんだけど、分からなくて。私がどうなったら、会わせてもいいって思える?」

そして、こう添えます。「具体的に言ってくれたら、できることはやるよ」

これは責める形になりません。こちらが動く前提で聞いているからです。

具体が返ってきたら、やればいい。「こう言ってくれたら」と出てくるなら、話は早いです。

曖昧なままなら、それも分かったことになります。
そのときは正直に返していい。「答えのないことで悩んでいるのが、つらい」。責める言葉ではなく、自分の状態の話として。
相手の結婚への本気度を、どう確かめる?

聞いたあと、
決めなくていい

ここがいちばん誤解されるところです。

聞くと、答えに引っ張られなければいけない気がします。
住みたい場所を言われたら合わせなければいけない、働き方の希望を言われたらそこに合わせなければいけない、というふうに。

そんなことはありません。今日聞いたのは、今の時点で相手がどう思っているか、それだけです。

人の考えは、状況で変わります。仕事のことも、暮らしのことも、家族のことも。
今の答えは今の答えであって、決定ではない。ジャッジもしなくていいし、こちらが何かを決める必要も、今日はありません。

そのうえで、聞いておくと確実に変わることがあります。
先のイメージが湧きやすくなることです。
「そうなると、こういう暮らしになりそうだな」が見えると、こちらも自分の希望を言葉にしやすくなります。

聞くのは、相手を測るためではありません。二人の現在地を、同じ紙の上に置くためです。

先に、しんどいところも
書いておきます

この進め方には、しんどいところが三つあります。

一つめ。聞いたら、望んでいない答えが返ってくることがあります。
「まだ考えていない」と言われることも、希望が食い違うこともあります。ただ、それは聞かなくても存在していたものです。聞いたから生まれたわけではありません。

二つめ。一度で全部は分かりません。
三つの質問で二人の将来が確定することはありません。何度かに分けて、少しずつです。

三つめ。軽く聞く、が最初はいちばん難しい。
大事な話ほど、こちらが構えます。構えると相手も構える。だから、場所と、ついでに聞く形を先に決めておくほうが早いです。

それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。

「聞いたら、重い女だと思われませんか」

重くなるのは、聞いたときではありません。答えを迫ったときです。
「どう思う?」は重くなりませんが、「どうするつもりなの?」は重くなります。聞くのは、気持ちのほうだけでいい。

実際に、
どう変わっていったか

以前、交際は続いているのに結婚の話が止まっている、というご相談が続いた時期がありました。

面談でやったことは、聞く言葉を一緒に決めることだけです。
言い方をひとつ持って帰った方が、次の面談で「聞いてみたら、あっさり答えてくれました」とおっしゃる。そういうことが、何度もありました。
渋っていた理由が、こちらが想像していたものとまったく違った、ということも珍しくありません。

成婚された方の言葉も、ご紹介します。

お互いの将来的なビジョンや考え方が見えず、平行線だった時に、リョージさんからアドバイスをいただきました。将来的な話題も少しずつ出してみて、共通の考え方や、教育環境の背景等、似たような部分があることを知り、この人と結婚まで進むかも? と思いました。(M.Kさん・30代前半)

M.Kさんは、将来の話を一度に全部ではなく、少しずつ出していった方です。八ヶ月で結婚が決まりました。

初めてお会いしたお見合いの時から、お互い自然体で話せていて、違和感がなく、居心地が良かったので、結婚の話や今後の話もスムーズに進み、この人と結婚したいというより、するだろうなという感じでした。(I.Sさん・30代前半)

I.Sさんの「スムーズに進み」は、運が良かったという話ではありません。結婚の話を、特別な話にしなかったということだと思っています。

※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。

数字で言えること、
言えないこと

「結婚の話を早く切り出した方の成婚率」——そういう数字は、うちにはありません。
切り出した・切り出していないを、こちらで線引きするものでもないので、作りません。

かわりに、手元にある数字を出します。

まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。

なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
まりなびでは、交際が始まってからの時間をいちばん厚く取っています。面談の回数をプランの軸にしているのは、そのためです。
「何を、どう聞くか」を、その場で一緒に決められる。想像で埋めたまま何ヶ月も過ぎる、という時間が短くなります。
「もう退会していいのかな」を、見極めたいとき

聞いてみる日の、
小さな手順

  1. 聞く場所を、先に決めておく。
    車の中、歩きながら、ごはんの席。目を合わせ続けなくていい場所です。
  2. 一つめだけ用意する。
    「結婚したい気持ちって、ある?」。三つ全部を今日やろうとしない。
  3. 渋られたら、理由ではなく基準を聞く。
    「私がどうなったら、そう思える?」。当てにいかないほうが早いです。
  4. 「できることはやるよ」を添える。
    これがあると、問い詰める形になりません。
  5. 聞いた日は、決めない。
    今日は現在地を知るだけ。ジャッジも決定も、今日の仕事ではありません。

一度、
考えてみてほしいこと

最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。

「いま『たぶんこう思っている』としていることのうち、本人に確かめたものはどれですか」

相手を採点する問いではありません。確かめたものと、そうでないものを分けるだけです。
分けてみると、たいてい、確かめていないほうが多いはずです。

2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。

話が進みはじめた方に共通しているのは、勇気を出したことではありません。
一つずつ、確かめていったことです。一度に全部を決めようとしていません。

まずは、いちばん軽い一つめから聞いてみてください。

まず自分で確かめたい方は、小冊子から

聞く言葉を、一緒に決める時間がほしい方へ

リョージ

婚活サポート20年・成婚率71%。「心で選ぶから、理想が叶う」結婚後も幸せな結婚を一緒に探しています。

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