南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
会話は続いている。相手もよく話してくれる。
それなのに、あとから振り返ると「そっかー」と受けてばかりで、自分の考えをほとんど返せていない。
そんなご相談を、よくいただきます。
この記事では、聞き役から抜けて、自分の側も置いていくための、
会話のかたちをひとつお話しします。
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まず、何が起きているのかを整理します。
聞き役に回ってしまうのは、話す力がないからではありません。
たいていは、考えているあいだに、相手が先に話しはじめるからです。
言葉を選んでいる数秒のあいだに、次の話題が来る。それが続くと、受ける側の位置で固定されます。
ここまでは、こちらの問題ではありません。
困るのは、そのあとです。相手から見ると「よく分からない人」になる。
そして、ここが大事なところなのですが、
男性は「よく分からないな」と感じたとき、その先をあまり考えません。
「たぶん、自分のことをあまり好きじゃないんだろう」と、そこで受け取ってしまいます。
嫌な思いをさせたわけでも、失敗したわけでもない。
ただ、伝わっていないというだけで、そう受け取られる。もったいない、というのはそういう意味です。
「もっと知りたい」は、
悪い知らせではありません
もし相手から「もう少しあなたの考えを聞きたい」と言われたなら、それは落ち込むところではありません。
たくさんの人がいる中で、そう思ってくれる人は、ごく一部です。
興味がなければ、そもそも「知りたい」とは言いません。そこは、ありがとうだと思うんです。
そのうえで、考えるのはここです。
そう思ってくれる相手に対して、どう接する自分でいたいか。
正解も不正解もありません。決めるのはこちらです。
ここを決めておくと、次に会ったときの振る舞いが自然に変わります。話し方のテクニックを増やすより、ずっと早い。
▷ 会話が続かない、を気にしすぎてしまうとき
「質問・応答・自己開示」の
三角形で話す
具体的なやり方をひとつ渡します。合言葉は「質問・応答・自己開示」です。
順番はこうです。
- 質問する。「どのあたりに住みたいとか、ありますか?」
- 応答を受け取る。「この辺がいいですね」
- 自分の答えも置く。「そうなんですね。私は、こう考えているんです」
三つめが入るだけで、会話が変わります。
同じ話題のまま自己開示ができて、同じ話題で同じ情報が手に入る。相手の希望も分かるし、こちらの考えも伝わる。一往復で両方です。
片方だけが開くと一方的になりますし、両方が開きすぎるとうるさくなる。
ちょうどいいのは、キャッチボールです。三角形は、そのための形だと思ってください。
先に、自分の答えを
持っておく
三つめが出てこないのは、答えを持っていないからです。
考えながら話そうとすると、間に合いません。だから先に用意しておきます。
男性からよく聞かれることは、だいたい決まっています。
休みの日の過ごし方。仕事のこと。どんな家庭にしたいか。住みたい場所。料理をするか。
このあたりに、自分の答えを一言ずつ持っておく。長くなくていいです。一言で十分です。
用意しておくと、二つ得があります。
聞かれたときに詰まらないこと。そして、自分から先に聞いてもいいようになることです。
自分の答えがあるから、聞いたあとに続けられる。
この練習は、デートでなくてもできます。職場でも、買い物先でもできます。
身につくまで、少しやってみてください。
もうひとつ、余裕があれば入れておくといい質問があります。
「もし結婚したら、どういう所に住みたいとか、ありますか?」
これは、次に会うための布石になります。
「また今度、詳しく教えてください」と置いておけば、次の回で将来の話に入れます。重くならずに、一段深いところへ進めます。
先に、しんどいところも
書いておきます
この形には、しんどいところが三つあります。
一つめ。最初は、不自然になります。
用意した答えを出そうとすると、言い方が少し硬くなります。それは慣れの問題なので、何回かで抜けます。
二つめ。相手によっては、それでも聞き役になります。
自分の話をしたい方は、一定数います。三角形を回そうとしても、二つめで次の話題に移ってしまう。
そのときは、こちらのやり方が悪かったのではありません。そういう相手だった、というだけです。
三つめ。伝えたうえで、終わることもあります。
自分を出した結果、合わないと分かることはあります。ただ、それは早く分かったほうがいい種類のことです。
終わったとしても、お互いにいいやりとりができたなと思えるなら、それは次に持っていけます。
それから、よくいただく質問にも先に答えておきます。
「自分の意見を言ったら、面倒な人だと思われませんか」
面倒になるのは、意見を言ったときではありません。相手の答えを否定したときです。
三角形の三つめは「私はこう考えている」であって、「それは違う」ではありません。並べるだけです。
▷ もやもやを伝えていいのか、わがままなのか迷うとき
実際に、
どう変わっていったか
以前、聞き役から抜けられない、というご相談が続いた時期がありました。
面談でやったのは、話し方の練習ではありません。
よく聞かれる質問を五つ書き出して、それぞれに自分の答えを一言ずつ入れる。それだけです。
次のデートで「はじめて、自分の話をして帰ってきました」とおっしゃる方が、何人もいらっしゃいました。
成婚された方の言葉も、ご紹介します。
デートプランを練る時に、何をしたら楽しいか、何をして過ごしたいかを、一緒に考えて、意見を出し合ったりしながら一緒に決めることができていました。この人となら、それぞれの意見を尊重し合いながら、生きていけるかもしれないと思いました。(S.Yさん・40代前半)
S.Yさんが結婚を決めたのは、会話が上手だったからではありません。
意見を出し合えたからです。出し合うには、こちらの分も出ている必要があります。
一緒にいて居心地がよく、お互いに意見を出して話し合える関係性が築けていたので、この先もこの人と一緒に幸せな人生を歩んでいきたいと思いました。(A.Sさん・30代後半)
A.Sさんも同じことを書かれています。決め手として挙がっているのは、盛り上がったことではなく、話し合えたことのほうです。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「自己開示が多かった方の成婚率」——そういう数字は、うちにはありません。
会話の中身を数えられるものでもないので、作りません。
かわりに、手元にある数字を出します。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。
定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。
プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか、サポートの中身も書いておきます。
まりなびでは、デートのあとに何があったかを、次の面談でそのまま扱います。
うまく返せなかった場面を、次に何と言うかまで一緒に決めて持ち帰る。同じところで止まる回数が減ります。
男性側がどう受け取っているかも、そこで翻訳してお伝えしています。
また受けてばかりだった日の、
小さな手順
- よく聞かれる質問を、五つ書き出す。
休みの日の過ごし方、仕事のこと、どんな家庭にしたいか、住みたい場所、料理をするか。 - それぞれに、一言だけ自分の答えを書く。
長くしない。一言あれば、その場で考えなくて済みます。 - 次の会話で、三つめを一回だけ入れる。
「私は、こう考えているんです」。一回で十分です。 - 職場で練習する。
デートでいきなりやらない。相手が誰でも形は同じです。 - 「もし結婚したら、どこに住みたい?」を一つ持っておく。
次に会うための布石になります。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「この前の会話で、相手が知ったのは、私のどんなことでしょうか」
自分を採点する問いではありません。相手の側から見て、何が残ったかを数えるだけです。
ひとつも思い浮かばなかったとしても、それは失敗ではありません。次に置くものが、ひとつ決まったということです。
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2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
伝わるようになった方に共通しているのは、話がうまくなったことではありません。
自分の答えを、先に持っていたことです。持っていれば、その場で考えなくて済みます。
まずは、よく聞かれる質問を五つ書き出すところから始めましょう。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
次に何と言うかを、一緒に決める時間がほしい方へ