「私に関心がない?」連絡がこないとき、彼の中で起きていること

婚活の悩み
送ったメッセージに、返事がない。
楽しかったはずのデートのあと、ぱたっと連絡が止まった。スマホを開いては閉じて、また開いて。
そのうち、心の中で、こんな声がしてきます。

「もしかして、私には関心がないのかな」
「やっぱり、好かれていなかったのかも」。

その気持ち、よく分かります。
連絡がこない時間って、本当に、苦しいものですよね。

でも、ひとつだけ、先にお伝えしたいことがあります。

「連絡がこない」を「関心がない」と読みかえてしまうのは、
じつは、女性の側の物差しなんです。

彼の中では、まったく別のことが起きていることが、よくあります。
今日は、その「彼の中で起きていること」を、いっしょに翻訳していきましょう。

連絡がこない時間に、
心は勝手に答えを出してしまう

まりなびには、こんな声が、たくさん届きます。

「こちらから送ってもいいのか、迷ってしまう。重いと思われたら、と考えると指が止まる」
「返事がこなかったら悲しいから、いっそ送らないでおこう、となってしまう」
「忙しい人なんだろうけど、自分の優先度が低いだけなんじゃ、と思えてくる」。

どれも、すごく真面目で、相手を気づかっている人の言葉です。
迷惑をかけたくない、嫌がられたくない——そう思うからこそ、動けなくなる。

そして、連絡のこない静かな時間に、
心は、いちばん自分が傷つく答えを、勝手に選んでしまうんです。

「優先されていない」「関心を持たれていない」「私じゃ、ダメだった」。
まだ何も確かめていないのに、もう結論が出ているような気持ちになる。

でも、その結論は、事実ではありません。
不安が、空白を埋めるために、とりあえず出してきた仮の答えにすぎないんです。

「連絡の量」と「関心の量」は、
同じじゃない

わたしたちは、つい、こう考えてしまいます。

連絡が多い=大事にされている。
連絡が少ない=どうでもいいと思われている。

だから、返事が遅れたり、しばらく途切れたりするだけで、
「気持ちが冷めたんだ」と、胸がぎゅっとなる。

でも、ここに、すれ違いの種があります。

連絡の頻度は、その人の関心の深さを、そのまま映してはいません。
まめに送る人もいれば、関心があってもうまく送れない人もいる。
連絡の「量」と、心の「中身」は、別ものなんです。

とくに男性は、ここが、女性とずいぶん違って動きます。

彼は「嫌われたくない」で、
手が止まっている

連絡がこない時、女性の心に浮かぶのは、たいてい同じ不安です。

「無視されたくない」
「ちゃんと、こっちを見ていてほしい」。

だから、連絡が途切れると、置いていかれたような心細さが押し寄せる。
これは、ごく自然な感覚です。

ところが、同じ場面で、彼の中で動いているのは、別の不安なんです。

男性が強く恐れているのは、「嫌われること」「失敗すること」のほう。
「変な返事をして、引かれたらどうしよう」
「重いと思われたくない」「がっかりさせたくない」。

そう考えはじめると、かえって手が止まります。
何を送ればいいか分からなくなって、画面を見つめたまま、固まってしまう。

つまり、あなたが「無視されたくない」で苦しくなっている、その同じ瞬間に、
彼は「嫌われたくない」で動けなくなっている、ということが、本当によくあるんです。

恐れている方向が、ちょうど逆を向いているだけ。
だから、沈黙が「関心のなさ」とは、限らないんですね。

女性にとって、好きな人は「心を奪われる相手」。
だから、その人から関心を向けてもらえているかどうかが、何より気になる。

一方、男性にとって、好きな女性は「失いたくない相手」。
失いたくないからこそ、慎重になって、かえって動きが鈍くなる。

同じ「好き」でも、出てくる行動が、まるで違う。
このことを知っているだけで、彼の沈黙の見え方は、ずいぶん変わってきます。

関心があるのに、
連絡が減ってしまう理由

「そんなの言い訳でしょう」と思うかもしれません。
なので、もう少し具体的に、翻訳してみます。

関心があるのに連絡が減るのには、だいたい、こんな背景があります。

  • 仕事や目の前のことに集中していて、いったん視界から外れている
  • 「いい返事をしなきゃ」と気負って、かえって何も送れなくなっている
  • 嫌われるのが怖くて、慎重になりすぎている
  • そもそも、連絡をこまめに取る習慣が、もともとない
  • あなたを大事に思うほど、ヘタを打ちたくなくて、固まっている

どれも、「あなたに魅力がないから」では、ありませんよね。
むしろ、慎重になっているということは、その人なりに、真剣な証拠だったりもします。

たとえば、仕事に集中している男性は、本当にその世界に入りこんでいて、
あなたへの気持ちが冷めたわけではなく、ただ、視界からいったん外れているだけ。
仕事が一段落したとたん、ふっと連絡が戻ってくる、ということもよくあります。

「いい返事をしなきゃ」と気負う男性ほど、軽く一言、が送れません。
ちゃんとしたことを言おうとして、考えすぎて、結局送れずに一日が終わる。
あなたを軽く見ているのではなく、むしろ、大事にしすぎて固まっているんです。

もちろん、本当にご縁がなかった、というケースもゼロではありません。
でも、連絡の沈黙だけを見て、「私はダメだったんだ」と結論を急ぐのは、
あまりに、もったいないんです。

「私に魅力がないから」と、
自分を採点しなくていい

連絡がこない時に、いちばんしてしまいがちなこと。

それは、彼の沈黙を、自分の点数として受け取ってしまうことです。

「返事がない=私に魅力がない」
「連絡が減った=私の何かが、いけなかった」。

そうやって、相手の沈黙を材料に、自分にバツをつけてしまう。
これが、いちばん心をすり減らします。

しかも、いったん自分にバツをつけると、
そこから先のやりとりも、ぜんぶ「ほら、やっぱり」の証拠集めになってしまう。
返事が短いのも、スタンプだけなのも、全部わるい意味に見えてくる。

でも、それは現実が冷たいのではなく、
バツをつけた目が、冷たく見える材料ばかりを拾っているだけ、なんです。

だから、よく考えてみてください。
彼が連絡をくれない理由を、あなたは、まだ何も知らないはずです。

知らないことを、いちばん自分が傷つく答えで、勝手に埋めない。
沈黙の意味を、ひとつに決めつけない。

それだけで、あの苦しい時間は、だいぶ呼吸がしやすくなります。

それに——あなたが、これまで自分のペースを大事にして、
軽はずみにならずに、丁寧に人と向き合ってきたこと。
返事を迷うのも、相手を気づかってのことだ、ということ。

その真面目さは、欠点でも、引け目でもありません。
彼の沈黙ひとつで、その値打ちが下がることなんて、ないんです。

追いLINEや「試す」で、
埋めようとしないで

連絡がこないと、不安をなんとかしたくて、
こちらから動きたくなりますよね。その気持ちも、よく分かります。

ただ、ここで気をつけたいのが、不安を「相手で」埋めようとすること。

返事を急かす。立て続けにメッセージを送る。
「私のこと、どう思ってるの?」と、答えを試すように問いつめる。

こうした動きは、たいてい、逆を向いて働きます。
さっきお話ししたとおり、彼は「嫌われたくない」で慎重になっている。
そこに圧がかかると、ますます身構えて、手が止まってしまうんです。

不安は、相手を動かして消すものではなくて、
まず、自分の側で、そっと落ち着かせていくもの。

相手の沈黙で、自分の不安を、これ以上ふくらませない。
ここが、いちばんの分かれ道になります。

連絡を待つあいだ、
できる小さなこと

とはいえ、「気にしないで待ちましょう」だけでは、心は動いてくれません。
なので、待つあいだに、自分の側でできる小さなことを、持って帰ってください。

  1. 「連絡がない=関心がない」を、いったん外す。 それは事実ではなく、不安が出した、ひとつの解釈にすぎません。
  2. 沈黙の理由を、ひとつに決めつけない。 仕事、慎重さ、気負い——あなたの知らない事情が、いくつもあります。
  3. 自分を採点する材料に、しない。 彼の沈黙は、あなたの点数ではありません。
  4. 不安を、相手で埋めにいかない。 追いLINEや「試す」より、まず自分の機嫌を、自分でととのえる。
  5. その日を、自分のために使う。 おいしいものを食べる。よく眠る。好きな場所へ出かける。スマホから、少し離れる。

不思議なもので、自分の側が落ち着いていると、
連絡がきた時にも、軽く受けとめられます。

「やっと連絡くれた」と責めるのではなく、「あ、よかった」と笑って返せる。
その軽さが、相手の身構えも、ふっとほどいていくんです。

逆に、ずっと不安をためて待っていると、
やっと連絡がきた時、つい、とげのある返し方になってしまう。
「今ごろ?」「忙しかったんだね(棒読み)」——。

それは、あなたが冷たいからではなく、
それだけ、長いあいだ心細かったという証拠です。
でも、せっかく戻ってきた相手を、それで遠ざけてしまうのは、もったいない。

だからこそ、待つあいだに自分の側をととのえておくことが、効いてくるんです。

それでも、ずっと黙って待つのが、つらい時もありますよね。

そういう時は、気になっていることを、ためこんでからではなく、
軽やかに、伝えてしまっていいんです。

「最近どうしてる?」と、明るく一行。
重たく問いつめるのでなく、ふっと近づくくらいの温度で。

がまんしてためた言葉ほど、出すときに重くなります。
小さいうちに、軽く渡しておく。そのほうが、ずっと楽なんです。

申し遅れました。
東京・南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。

2005年から20年、男女のパートナーシップを見つづけてきました。
その中で、何度も思うことがあります。

男性と女性は、同じ場面で、まるで逆のことに怖がっている。
女性は「見てもらえないこと」を恐れ、男性は「嫌われること」を恐れる。
そのすれ違いを、ほんの少し翻訳できるだけで、
連絡がこない時間の苦しさは、ずいぶん変わっていきます。

この続き——
LINEのほうで、もう少しゆっくりお話ししています。

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