南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
申し込みを出す。返事を待つ。お断りが届く。
それが何件も続くと、「私の何がいけないんだろう」と考えはじめます。一件ずつ、自分の点数が付けられているような気持ちになる。しんどいですよね。
この記事では、申し込みが通らない日の受け止め方と、続いたときの次の一手をお話しします。
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先に、なぜこれがつらくなるのかを書いておきます。
お断りの一件一件を、自分への評価として受け取ってしまうからです。
十件お断りが届けば、十回、自分が落とされた気持ちになる。それを毎週くり返していたら、誰でも疲れます。
でも、申し込みの結果は、そういう見方をするものではありません。
見る単位を変えるだけで、同じ結果から受け取るものが変わります。順番にお話しします。
一、申し込みは
お断りのほうが普通です
まず、前提です。
申し込みは、お断りのほうが多いのが普通です。
お見合いまで進むのは、出したうちの一部。これは、どなたでもそうです。
もう一つ、当たり前のことを書きます。
結婚する相手は、一人でいい。
ということは、それ以外の方とは、どこかでお別れになります。申し込みの段階でお断りになる方も、その中に入っているだけです。
お断りの理由は、ほとんどの場合、こちらからは見えません。
お相手がすでに別の方と交際を進めている。住まいの距離を気にしている。その時期は申し込みを受けていない。そういう事情も混ざっています。
一件のお断りから、自分の価値は読み取れません。だから、一件ずつを自分の評価として受け取らなくていいんです。
▷ 期待すると傷つくから、期待しないようにしているとき
二、結果は一件ずつでなく、
ひとまとまりで見る
では、結果をどう見るか。
見る単位を「一件」から「ひとまとまり」に変えます。
たとえば、一か月。毎週いくつか申し込みを出して、結果は月の終わりにまとめて見る。
一件ずつ見ていると、お断りのたびに気持ちが揺れます。揺れるたびに、次を出す手が止まる。
まとまりで見ると、一件のお断りは、たくさんある結果のうちの一つになります。
それに、まとまりで見ないと分からないこともあります。
どんな方から承諾が来て、どんな方からお断りが来ているか。
これは一件では見えません。十件、二十件と並べて、はじめて傾向が見えてきます。
お断りを数える月にするのではなく、傾向を見る材料を集める月にする。
そう決めておくと、同じお断りでも、受け取り方が少し変わります。
三、続けても組めないときは、
噛み合っている層を見る
まとまりで見ても、お見合いが組めない月が続くことはあります。
そのときに見るのは、自分がどの層と噛み合っているかです。
承諾をくださった方は、どんな方だったか。お見合いまで進んだ方は、どんな方だったか。
逆に、お断りが続いている範囲はどこか。
並べてみると、「この幅の方とは話が進みやすい」「この幅はお断りが続いている」という線が、たいてい見えてきます。
もう一つ、見ておきたいことがあります。
申し込もうとしている方が、どんな方と会っていそうか。
申し込みが集まりやすい方は、それだけ多くの方から選ぶ立場にいます。そこに自分が入っていそうかを、一度想像してみる。
お見合いは、お互いが「会ってみたい」と思ってはじめて組めるものだからです。
ここで見えてくるのは、自分の点数ではありません。噛み合う場所の地図です。
▷ 相手の希望年齢に、自分が入っていないとき
四、希望の幅は
自分で組み直せます
地図が見えてきたら、次は希望の幅を、自分で組み直す番です。
組み直すといっても、全部を動かすわけではありません。
何をいちばん大事にしたいかを、自分で決めるということです。
たとえば、年収を大事にしたいなら、年齢の幅のほうを動かしてみる。
年齢の近さを大事にしたいなら、年収の幅のほうを動かしてみる。
両方を同時に大きく動かさず、少しずつ。そのほうが、気持ちが追いつきます。
大事なのは、誰が決めるかです。
人に言われて変えるのと、自分で結果を見て決めるのとでは、同じ幅でも納得の度合いがまるで違います。
だから僕は、「条件を変えてください」とは言いません。条件は、初めからいじる必要はない。動いてみて見えたものから、ご自身で決めていけばいいんです。
▷ 申し込む相手を、条件でどう絞ればいいか迷うとき
先に、しんどいところも
書いておきます
正直なところを書きます。
一つめ。まとまりで見ても、お断りは届きます。
一件ずつ見ないようにしても、通知が来れば、やはりがっかりします。痛みが消える方法ではありません。
二つめ。傾向が見えるまでには、ある程度の数が要ります。
数件では線が引けません。そのぶん、お断りの数もいったんは増えます。
三つめ。幅を組み直しても、すぐに結果が変わるとは限りません。
一か月で変わることもあれば、もう一か月見ることもあります。
それから、よくいただく質問にも答えておきます。
「通らないのは、プロフィールや写真に問題があるからですか」
見直す価値は、もちろんあります。
ただ、それも一件ずつの結果からは判断しません。
お見合いまで進んだ方から、次も会いたいと言っていただけているなら、入り口で止まっているわけではありません。その場合は、プロフィールより、申し込んでいる幅のほうを見たほうが早いことが多いです。
実際に、
どう変わっていったか
以前、申し込みが続けて通らない、というご相談が続いた時期がありました。
お話を聞いてみると、共通していたのは、お見合いまで進んだ方からは、次も会いたいと言っていただけているということでした。入り口で止まっていたのではなく、申し込んでいる幅と、噛み合っている幅がずれていた。
そこで、一件ずつ見るのをやめて、ひと月分の結果を並べました。どんな方から承諾が来ているかを見て、何を優先するかをご自身で決め直す。そのうえで、決めた幅で毎週申し込みを続けていかれました。
成婚された方の言葉も、ご紹介します。
申し込みをしても全然反応がなかったりお断りしたりされたりするのはやっぱりしんどかったです。そんな時は一旦忘れて美味しいもの食べてました(A.Tさん・30代後半)
A.Tさんは、そのあと、最初のお見合いで「心地よい距離感」を感じた方と出会い、一年半で結婚されました。
リョージさんに出会う前はうまく行かないと、私のどこがダメなのかな?私と結婚したい人なんているのかな?どうせ無理なんじゃないかなとすぐに卑屈になってました。リョージさんに出会ってから教えていただいた、結婚するのはたった1人、100人であっても99人はお断りになるという、とても当たり前のことに気が楽になりました。(S.Yさん・40代前半)
S.Yさんも、その後に結婚されています。お断りの数は同じでも、受け取り方が変わると、続きます。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
数字で言えること、
言えないこと
「申し込みのうち、何割が承諾されるか」——その集計は、うちではしていません。なので、作りません。
現場の感覚でいえば、十件出して、お見合いまで進むのは二件前後です。
これは統計ではなく、僕がそばで見てきた感覚です。お断りのほうが多いのが普通、という目安として受け取ってください。
手元にある数字も出しておきます。
まりなびを卒業された方の71%が成婚されています。定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」です。プロポーズまでは平均11ヶ月でした。
なぜこの数字になるのか。
まりなびのスタンダードプランは、月に100件まで申し込める設計です。一件ずつで決まる前提では作っていません。
そのうえで、ひと月分の結果を面談で一緒に並べて、次にどの幅で出すかを組み直します。入会から卒業まで同じ担当なので、前の月の結果と見比べながら進められます。
お断りが続いた月の、
小さな手順
- 結果を見る日を、月に一回に決める。
通知はそのつど届いても、考えるのはその日にまとめて、にしておきます。 - 申し込みは、毎週少しずつ出す。
一度にまとめて出すより、結果の波が小さくなります。 - 承諾をくださった方と、お見合いまで進んだ方を、メモに並べる。
年齢の幅、住まいの距離、プロフィールの雰囲気。共通点を一行で書いてみます。 - いちばん大事にしたいものを、一つだけ選ぶ。
それ以外の幅を、少しだけ動かしてみます。 - 動かした幅で、もう一か月見てみる。
前の月と並べると、変わったところが見えてきます。変わらなければ、また次の月に一つだけ動かします。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「結婚相手に、いちばん大事にしてほしいものは何ですか」
お断りの数を数えるための問いではありません。
一つ決まると、ほかの幅をどこまで動かしてもいいかが、自分の中で見えてきます。
人に言われた線ではなく、自分で引いた線になります。
*
2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
申し込みが通らない時期は、多くの方にあります。
そこを抜けた方に共通しているのは、お断りが少なかったことではありません。一件ずつに揺れずに、結果をまとめて見て、自分で幅を決めていったことです。
まずは、今月の結果を並べるところから始めましょう。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
申し込みの結果を、一緒に並べて見たい方へ