検索の画面を、また開いて、また閉じる。
年収、年齢、身長、お住まい、お仕事。
チェックを広げると、何百人と出てきて、どこから見ればいいか分からない。
かといって絞り込むと、今度は、ひとりも残らない。
毎回そこで止まって、結局、誰にも申し込めないまま、一日が終わる。
*
その手が止まるのは、優柔不断だからでも、高望みだからでもありません。
たくさんの条件を、たった一画面で正しく決めようとしているのですから、
止まって当然なんです。むしろ、それだけ真剣に選ぼうとしている証拠です。
南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
2005年から20年、男女のパートナーシップを研究してきて、
これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
今日は、その「条件で、どう絞ればいいか分からない」を、ほどいていきます。
結論から言うと、絞り方には、順番があります。
条件で絞ること自体は、
まちがっていません
はじめに、はっきりさせておきたいことがあります。
条件で絞るのは、悪いことではありません。
年収も、お住まいも、お仕事も、気になって当然です。それは女性として自然なこと。
そもそも、何百人もの中から会う人を選ぶのですから、
何らかの線で絞らなければ、前に進めません。条件は、必要なんです。
だから、よそでよく言われる「条件を下げなさい」「高望みをやめなさい」を、
ここで言うつもりは、ありません。
問題は、条件があることでも、条件が高いことでもなく、
どの条件で、どう絞るかのほうにあります。
「減点で足切り」をすると、
いい縁を自分で消してしまう
絞り込みが苦しくなるのは、たいてい、
すべての条件を「これ以下はダメ」という足切りの線で固めてしまったときです。
年収はここから上、身長はここから上、年齢はここまで——。
一つひとつは、もっともな線に見えます。
でも、その線を全部かけ合わせると、
当てはまる人は、ほんのわずかになる。残った数人も、紙の上のスペックでしか分かりません。
そして、いちばん大きな問題はここです。
減点で足切りをすると、会えば心地よかったはずの相手まで、会う前に消えてしまう。
人柄も、話の合う感じも、一緒にいてほっとするかどうかも、
検索画面には、ひとつも出てきません。
それなのに数字の線だけで切ると、
あなたにとって本当に合う人を、顔も見ないまま、自分の手で外していくことになる。
これが、「絞ると誰もいなくなる」の、本当の正体です。
条件を、2つに分けてみる
ではどうするか。条件を一列に並べるのをやめて、2つの箱に分けます。
ひとつは、本当に譲れない、少数の条件。
もうひとつは、会ってみないと、分からないことです。
| 検索で絞る(譲れない少数) | 会ってから確かめる |
|---|---|
| 結婚への本気度・タイミング | 話していて、自然に息ができるか |
| 子どもについての考え方 | 一緒にいて、心が重くならないか |
| 暮らす場所・働き方の方向 | 大事にしているものが、近いか |
| どうしても無理、という生理的な線 | 頼もしさ・誠実さの肌ざわり |
左の箱は、暮らし方や価値観にかかわる、譲れない少数。
ここはしっかり絞っていい。検索は、この少数で線を引きます。
右の箱は、年収や身長のような数字ではなく、会ってはじめて分かること。
ここを検索画面で先に決めようとするから、止まってしまうんです。
数字の細かい条件は、左の少数に入らないなら、検索ではいったんゆるめておく。
下げるのではありません。会ってから見る欄に、移すだけです。
「絞れない」の奥には、
本当に大事な条件が隠れている
もうひとつ、お伝えしたいことがあります。
「どう絞ればいいか分からない」とき、
本当は、自分にとって何がいちばん大事なのかが、まだ言葉になっていないことが多いんです。
年収も、身長も、お仕事も、ぜんぶ「あったほうがいい」。
だから全部にチェックを入れて、結果、誰も残らない。
でも、ぜんぶ並んでいるうちは、一番が見えません。
何人かと実際に会っていくと、「あ、私はここが心地よかった」「ここは、思ったより気にならなかった」が、少しずつ分かってくる。
まりなびがしているのは、条件を下げさせることでは、ありません。
会う中で、あなたにとって本当に大事な条件に、あなた自身が気づいていく。
その手助けです。
下げるのではなく、自分で腑に落ちる。
だから、あとで「妥協した」という気持ちが、残らないんです。
心が先、条件はあと。
それでも、条件は叶う
ここまでをひとことにすると、こうなります。
譲れない少数で絞ったら、あとは会って、心地よさを先に確かめる。
数字の条件は、そのあとで見ていく。
順番が、心が先で、条件はあと。
すると、不思議なことに、条件のほうも、ちゃんと納得のいくところに収まっていきます。
なぜなら、心地よさから入ると、相手を「点数」で見ずにすむ。
点数で見られていない相手は、安心して、心を開いてくれる。
そうやって関係が育った人は、結果として、条件の面でもあなたを大切にしてくれる人だった——
これは、きれいごとではなく、まりなびで実際に起きていることです。
平均すると、11ヶ月でプロポーズまで進み、卒業された方の71%が成婚しています。
条件を捨てて、ではありません。心を先にしたら、条件も叶った、ということです。
検索で止まったときの、
小さな手順
画面の前で手が止まったら、この順番を思い出してみてください。
- 条件で絞る自分を、責めない。
絞るのは必要なこと。高望みでも、優柔不断でもありません。 - 「これ以下はダメ」の足切りを、いったんやめる。
減点で固めると、いい縁まで会う前に消えます。 - 譲れない少数だけ、検索で絞る。
本気度・子ども・暮らす場所・生理的な線。数の多い数字条件は、ここに入れない。 - 数字の条件は、会ってから見る欄に移す。
下げるのではなく、見る順番を変えるだけ。 - 何人か会って、心地よさで確かめる。
そのうちに、自分にとって本当に大事な条件が、見えてきます。
*
南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
2005年から20年、これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
検索の前で止まってしまう方ほど、まじめに選ぼうとしておられます。
その絞り方を、ひとりで抱え込まなくて大丈夫です。
どこで絞って、どこは会ってから見ればいいのか。
あなたにとって、本当に譲れないものは何なのか。
まりなびの無料相談では、そこを一緒に、ことばにしていきます。
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