「身長は170cm以上」
「できれば175cmくらい」
「ヒールを履いても、並べるくらいの人」
婚活の希望条件には、身長の欄があります。
年収や年齢と同じように、数字で選べる欄です。
南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
170cmくらい、というのは、ふつうの感覚で置いている数字だと思います。
ただ、それが日本の男性の何割にあたるのかは、一度数えてみないと分かりません。
今日は、身長だけを、公的な統計で数えてみます。
先にお伝えしておくと、これは「身長の希望を見直しましょう」という話ではありません。
数字が何を言っているのかを、そのままお見せします。
「◯cm以上」は、
30代・40代の男性の何割か
出発点は、国の調査で測った男性の身長です。
平均は、30代で171.5cm、40代で171.2cm。
そこから「◯cm以上の人は何割か」を出すと、こうなります。
| 身長 | 30代の男性 | 40代の男性 | ざっくり言うと |
|---|---|---|---|
| 165cm以上 | 88.6% | 85.8% | 9割近く |
| 170cm以上 | 60.9% | 58.2% | 約6割 |
| 175cm以上 | 25.8% | 25.6% | 約4人に1人 |
| 180cm以上 | 5.8% | 6.5% | 1割未満 |
※厚生労働省「令和5年国民健康・栄養調査」第14表(男性)。平均と標準偏差から近似した割合です(くわしくは記事の最後に)。
170cm以上は、30代・40代の男性のおよそ6割。
175cm以上になると、およそ4人に1人。
180cm以上は、1割に届きません。
30代と40代で、割合はほとんど変わりません。
未婚の男性の人数に、
重ねてみると
出発点は、全国・35〜45歳・未婚で働いている男性、約240万人。
右の列は、そこに「年収500万円以上」も重ねた人数です。
| 身長 | 35〜45歳・未婚の男性 | さらに年収500万円以上 |
|---|---|---|
| 問わない | 約240万人 | 約59万人 |
| 165cm以上 | 約210万人 | 約51万人 |
| 170cm以上 | 約140万人 | 約35万人 |
| 175cm以上 | 約61万人 | 約15万人 |
| 180cm以上 | 約15万人 | 約3.6万人 |
※総務省「令和4年就業構造基本調査」第40表(有業者)に、上の身長の割合を掛けた推計です。
見ておきたいのは、同じ5cmでも、どこの5cmかで重さが違うということです。
165cm以上から170cm以上にすると、人数は約7割が残ります。
170cm以上から175cm以上にすると、約4割。
175cm以上から180cm以上にすると、約4分の1。
平均の171cmあたりに人が集まっているので、そこより上の5cmは、一段ごとに人数を大きく動かします。
条件は足し算ではなく、掛け算で重なっていきます。
▷ 婚活の条件に当てはまる男性は何人いるのか、公的データで数えてみた
▷ 身長や年収を動かして、人数を見てみる(無料・登録不要)
先に、この数字の
弱いところも書いておきます
この数字には、はっきりした限界があります。
一つめ。未婚の男性に限った身長の統計は、ありません。
国の調査は、結婚しているかどうかを分けずに身長を測っています。ここでは「未婚の男性も、全体と同じ割合」とみなして掛けています。
二つめ。割合は、数えたものではなく近似です。
この調査で身長を測った男性は、30代で192人、40代で231人。その平均と散らばり(標準偏差)から、「◯cm以上は何割か」を計算で出しています。1cm刻みで語れる精度はないので、5cm刻みの目安として見てください。
三つめ。身長と、年収や学歴との関係は入っていません。
それぞれ関係なく散らばっている、と仮定して掛けています。
こんな疑問も浮かぶと思います。
「未婚の男性と既婚の男性で、身長の分布は違うのでは?」
違うかもしれません。ただ、それを確かめられる公的な集計がないので、ここでは数字を作りません。分からないところは、分からないまま置いておきます。
▷ 申し込む相手を、条件でどう絞ればいいか迷うとき
実際に結婚が決まった人の
数字を見ると
では、実際に結婚が決まった側では、身長はどう出ているのか。
IBJ結婚みらい研究所の、2025年のデータ(男性27,672名)です。
年収850万円以上の男性で比べると、身長160cm以下の方の成婚率は41.8%。172cm以上の方は43.9%。
差は、2ポイントほどです。
※成婚率=成婚者 ÷(成婚者+退会者)。IBJ結婚みらい研究所(2025年データ)。
この数字から言えるのは、身長ひとつで結婚が決まっているわけではない、というところまでです。
「身長の代わりに年収を見ればいい」という話ではありません。ひとつの条件だけで決まっていない、ということです。
「身長の希望別に見た、まりなびの成婚率」——そういう数字は、うちにはありません。集計していないので、作りません。
実際に、
どう変わっていったか
成婚された方に、「これだけは譲れないと決めていた条件」を伺ったことがあります。
趣味ですがピアノを弾かせてくれること。ある程度の収入。標準からかけ離れた容姿でないこと。(A.Kさん・40代前半)
条件を持っていなかったわけではありません。見た目の条件も、ちゃんと入っています。
ただ、書き方は「◯cm以上」ではなく、「標準からかけ離れていない」でした。A.Kさんは、一年二ヶ月で結婚されています。
別の方は、のちのご主人の最初の印象を「全然タイプじゃない」と書いてくださいました。そこから、こう変わっていったそうです。
1人でいるよりこの人といる方が楽しいな、と思えた時から、結婚するならこの人しかいない、と思い始めたかもしれません。(A.Iさん・30代後半)
最初に感じた「タイプかどうか」と、一緒にいて楽しいと感じるかどうかは、別々に動いていました。
身長の希望を持って入会される方にも、僕から「条件を変えてください」とお願いすることはありません。
会っていくうちに、ご自分で納得できるところを決めていかれます。
※ ご本人の快諾をいただき、個人が特定されない形で掲載しています。
▷ 婚活の条件を絞るほど疲れるのは、わがままだからじゃない
身長の希望は、
初めからいじる必要はない
ここまで読んで、身長の希望を見直したほうがいいのか、と思われたかもしれません。
僕は、初めからいじる必要はないと思っています。
何人かと会ってみると、自分に声がかかる層も、自分の心が動く相手も、数字より早く見えてくるからです。どうするかは、動いたあとにご自身で決められます。
まりなびで結婚していった方々に共通していたのは、この流れでした。
①心が先。②条件はあと。③だから、条件も納得のいく人と結婚していく。
まりなびを卒業された方の71%が成婚しています。定義は「創業以来の累計。成婚者数 ÷ 会員数」、プロポーズまでは平均11ヶ月です。
希望条件は入会前に決めきらなくていいことにして、会った方のどこに心が動いたかを、同じ担当が卒業まで一緒に振り返っています。
身長の希望を持ったまま、
動いてみるための小さな手順
- 希望の身長を、数字で一度書いてみる。
「高めの人」ではなく「◯cm以上」。数字にすると、表のどこにあたるかが分かります。 - その数字が何割にあたるかを、上の表で見ておく。
変えるためではなく、重さを知っておくためです。 - 検索の欄は、いまの希望のまま入れる。
初めからいじる必要はありません。 - 会ったあと、身長のことを覚えていたかを一行メモする。
覚えていた日も、忘れていた日も、そのまま書いておきます。 - 「いいな」と思ったところを、一つだけ書き添える。
何人か分たまると、ご自分が何に心が動くのかが見えてきます。
一度、
考えてみてほしいこと
最後に、ひとつだけ持ち帰っていただきたい問いがあります。
「その身長の希望の向こうに、どんな時間を思い浮かべていますか」
並んで歩くとき。一緒に写真に写るとき。ヒールを履いて出かける日。
思い浮かぶ場面があれば、それがその希望の中身です。
答え合わせのための問いではありません。希望を見直すための問いでもありません。
中身が分かっていると、会った人と並んだ場面を思い浮かべたときに、どんな感じがするかで確かめられます。
数え方と、出典
すべて公開されている統計です。どう数えたかを、そのままお見せします。
身長の割合:厚生労働省「令和5年国民健康・栄養調査」第14表(男性)。年代ごとの平均と標準偏差から、「◯cm以上の割合」を正規分布で近似しています。全男性の数字です(未婚男性に限った身長の分布は、公的統計には存在しません)。
人数の母数:総務省「令和4年就業構造基本調査」第40表(全国・有業者)。働いている人の数字で、無業の方は含みません。
成婚データ:IBJ結婚みらい研究所(2025年データ)。成婚率=成婚者 ÷(成婚者+退会者)。
身長と、年齢・年収などの掛け合わせは、それぞれが独立していると仮定した推計です。人数は「だいたいこのくらい」の目安としてご覧ください。
*
何割かを知ったうえで、
一人に出会う
170cm以上は、およそ6割。数字は、そこまでを教えてくれます。
その先で誰と出会うかは、数字の外側にあります。
2005年から20年、2,000人ほどの方の婚活をそばで見てきました。
先に心が動いた相手と進んだ方が、条件も納得のいく人と結婚していきます。
いまの希望のまま、一人目に会うところから始めましょう。
まず自分で確かめたい方は、小冊子から
いまの希望のまま、どこから動くかを一緒に考える