「この人、いいかもしれない」と思いはじめていた。それなのに、いつのまにか連絡の間が空いていって、
気づけば、どちらからも、何も送らなくなっていた。
*
いい感じだと思っていたぶんだけ、こういう終わり方は、ちょっともったいないですよね。
何も言われないまま消えると、なんとなく区切りもつけられない。
今回は、自然消滅について、一緒に見ていきたいと思います。
消えた理由を、
自分の中だけで探さない
自然消滅のあとに、いちばん多いのが、これです。
「あの時、ああ言わなければよかったのかな」
「もっと、こうしていればよかったのかな」
会った日のことを何度も巻き戻して、
消えた理由を、自分の中だけで探してしまう。
その気持ちは、よく分かります。
原因がわかれば、次は失敗しないで済む気がするから。
でも、お伝えしておきたいことがあります。
相手が連絡をしなくなった理由はたいてい、
あなたが思っているところにはありません。
あなたの「あの一言」のせいで消えた——
そういうことは、実はほとんどないんです。
男性の中で、
何が起きていたのか
では、向こうの中では何が起きていたのか。
少し男性側の話をします。
「いい感じだな」と男性が感じている時ほど、
じつは彼の中では、慎重さや迷いも一緒に動いています。
ここで嫌われたくない。
変なことを言って関係を壊したくない。
そう思うと、男性はかえって動けなくなることがあります。
次にどう誘えばいいか分からなくなって、
連絡しようと思いながら、一日延ばす。
それが二日になり、一週間になる。
そして、間が空きすぎたことで、
今さら連絡しづらくなって、そのまま止まってしまう——
これは、あなたへの気持ちが消えたからではありません。
彼が、自分の側で、勝手に止まってしまっただけのことが多いんです。
冷たくされたわけでも、嫌われたわけでもない。
ただ向こうの段取りが、途中で止まった。
そういうことが、よくあります。
「私のせいで消えた?」を、
いったん下ろす
次は、自分の気持ちを確かめてみてください。
自然消滅のあと、
「私のせいで消えてしまった?」と感じているなら、
それは、いったん下ろして大丈夫です。
二人のあいだのことは、二人で起きていることで、
片方だけのせいで終わるということは、ほとんどありません。
それにもし、ほんの少しのことで止まってしまう相手だったなら、
その先、長く一緒に歩いていくには、
どちらにしても難しかったかもしれません。
「私が悪かった?」と自分を責めることと、
「次はこうしてみよう」と前を向くことは、
似ているようで、別のものです。
「私が悪かった?」は、止まったところをぐるぐる回り続けます。
「次はこうしてみよう」だけが、少し先へ進ませてくれます。
以前、やりとりが自然に途切れてしまった相手に、
もう一度申し込みたい、という方がいました。
一度終わった相手に、また、というのは変ではないか。
そこで止まっていました。
実際には、一度離れてから再開して、
そのまま結婚まで進まれた方もいます。多くはありませんが、あります。
会いたいと思う。気持ちが動く。だから申し込む。
順番はそれだけで、あとはタイミングの問題でした。
そのタイミングは選べないので、来たときに掴めるかどうかだけなんですね。
だから、消えたことを自分の失敗として片付けなくて大丈夫です。
原因さがしの輪から、
そっと出る
自然消滅がしんどいのは、
「終わった」とも「続いている」とも言えない、
宙ぶらりんな感じが残るからです。
その宙ぶらりんを埋めようとして、
人はつい、原因さがしを始めます。
あの返信が遅かったから。
あの店を選んだから。
あの話をしてしまったから。
ひとつ思いつくと、また次が出てきて、
気づけば、同じところを何周もしている。
でも、いくら回しても、答えは出ません。
相手の中で止まったことの答えは、あなたの中には、ないからです。
だから、原因さがしの輪に入りそうになったら、
「これは、答えの出ない問いだった」と、思い出してください。
思い出すだけでいいんです。
その時人は、その輪から少しずつ出られます。
もう一度、
「楽しい」のほうへ向き直る
自然消滅のあとに大事なのは、
「次こそ失敗しないように」と身構えることでは、ありません。
身構えれば身構えるほど、次の出会いも、
「また消えるかもしれない」という不安からのスタートになってしまう。
そうではなくて、向き直りたいのは、
「どうしたら、楽しい時間になるかな」のほうです。
人と会うこと自体を楽しめるようになると、
自然と相手の小さな迷いや段取りの遅さにも、
前ほど、振り回されなくなります。
ご縁があってもなくても、
「幸せのほうへ歩いている」感じがあると、
うまくいかない出会いも、前ほどこわくなくなる。
消えた一人を、無理に追いかける必要はありません。
ただ、思い当たることがあるなら、もう一度だけ声をかけてみてもいいと思います。
好意は、
伝わっていましたか
ここまで「あなたのせいではない」という話をしてきました。
そのうえで、ひとつだけ。
連絡が途切れる時は、
言ったことよりも、言わなかったこと。
やったことよりも、やらなかったこと。
そちらに理由があることが、ほとんどです。
何を言わなかったのか。
その時々の、好意です。
「まだそんなに好き、というほどでもなくて」。
そう思われるかもしれません。
でも、初対面には初対面なりの、
二度目には二度目なりの、伝え方があります。
楽しかった。
また行きましょう。
ありがとう。
一緒にいると落ち着く。
それくらいで、十分なんです。
男性は、女性ほど察しません。
顔と言葉に出ていないと、ほとんど届いていない。
そして、伝わるほど、彼は動きます。
ときどき、こう思う人がいます。
「もう一度、私から連絡してみようかな」
「ちゃんと聞けば、戻ってくるかもしれない」
その気持ちは、自然なものです。
そして、連絡してみて大丈夫です。
男性がフェードアウトする時、
はっきりした理由があることは、あまりありません。
あるとしたら、
「あまり乗り気じゃなかったんだろうな」と
思わせてしまっていた時くらいです。
きっかけは何でも構いません。
「最近どう?」くらいで、一度声をかけてみる。
そこから、久しぶりに会うところから始めてみる。
戻ってくることは、けっこうあります。
タイミングの問題だった、ということも多いんです。
「また消えた」と思った時の、
小さなステップ
とはいえ、「明日からすぱっと切り替える」なんて、無理な話です。
心は、きっとすぐには上を向かないでしょう。
なので、また「自然消滅したかも」が来た時のための、
小さなステップだけ、ここに置いておきます。
- 消えた理由を、自分の中だけで探さない。
止まったのは、たいてい相手の側。あなたの「あの一言」のせいではありません。 - 「私のせいで消えた」を、いったん下ろす。
二人で起きたことを、片方だけのせいにしない。 - 原因さがしの輪に入りそうになったら、思い出す。
「これは答えの出ない問いだ」と思い出すだけで、少し抜けられます。 - 言ったことではなく、言わなかったことを振り返る。
「あの一言」ではなく、伝えていなかった好意のほうを見る。 - 「楽しい」のほうへ、向き直る。
次の不安をなくすためではなく、幸せのためにまた歩きだす。
*
僕は、東京・南青山で結婚相談所まりなびをやっている、竹内亮仁です。
2005年から20年、男女のパートナーシップを研究してきて、
これまで2,000人ほどの方の婚活を、そばで見てきました。
そのなかで、何度も見てきたことがあります。
自然消滅は、あなたに魅力がなかったから起きるのでは、ありません。
相手の側で、ちょっとした迷いや段取りが止まっただけ——
そういうことが、本当に多いんです。
だから、消えた一人を理由に、
自分のことを下げないであげてください。
「私のせいかも」が、心のどこかに残っているなら、
その「かも」は、たいてい当たっていません。
7つの質問に答えて近道を知る
今の状況から近道を一緒に考える